金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

世界三大通貨圏の中央銀行による一連の緩和措置で金価格は高止まり

更新日:2012年9月20日(木)

世界の主要通貨トップ3は、米ドル、ユーロ、円、その主要3通貨をコントロールするそれぞれの中央銀行による緩和策が出揃った形です。
ECB、FRBに続いた日銀の追加緩和は欧米のそれと比較するとやや控えめな印象は否めませんが、それでもタイミング的には評価に値します。
欧米日の緩和策で株式市場は好感しているようですが、金市場でも、インフレ懸念から、かなり好感している様子です。
この金価格、先週13日のFRBによるQE3発表を受けて1,730ドル台から1,770ドル台へと大幅上昇して以降、NY市場終値では5営業日連続の1,770ドル台となっています。
日々の値動きを見れば1,750ドル程度までの調整売りも見られるものの、逆に1,780ドル台まで上昇する場面も見られます。
プラチナや銀、原油、そして株価などもある程度の調整が入るなか、金価格だけが、やや不思議な動きになっています。
押し目が押し目になりきれていない様子です。それだけ底固い状態なのかもしれません・・・

NY市場、金は終値では全く動意なしの1,770ドル台前半。今後、このラインは強力なサポートラインか、もしくはぶ厚いレジスタンスラインと化すのかもしれません。
プラチナはいったん下げ止まり。調整終りなら1,630ドル台が新たにサポートラインとして作用する可能性も。当面の上値抵抗は1,715ドル。

国内金価格はわずかに調整の下落。当面の節目は上方向が4,640円、下方向は4,490円。この範囲内でのレンジ相場がしばらく続きそう。
プラチナは調整一服。サポートラインは3,970円、4,280円も意識。上値は4,420円が当面の抵抗ラインとして立ちはだかりそう。

日銀の追加緩和で一瞬79円台に乗せたドル円がまたも78円台前半に出戻り。予想以上に円安の流れにはならず、円高圧力が払拭し切れない状況です。

※相場の節目やターゲットについてはこちらのチャート:本日の金価格、プラチナ価格とチャート9/20も参考にご覧ください。

2012年9月20日(木)時点の相場
国内金4,635 円 9/20(木) ▼13(0.28%)
国内プラチナ4,295 円 9/20(木) ▲7(0.16%)
NY金1,771.7 ドル 9/19(水) ▲0.5(0.03%)
NYプラチナ1,640.4 ドル 9/19(水) ▲4.1(0.25%)
ドル円78.38 円 9/19(水) ▼0.43(0.54%)

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