金プラチナ短期相場観

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景気回復に程遠い欧州と底入れ感台頭の中国

更新日:2012年12月1日(土)

昨日発表されたユーロ圏の10月失業率は11.7%と過去最大を更新しています。今年は4月だけが前月と同じ数値でそれ以外は毎月コンスタントに上昇しています。年初1月の失業率は10.7%でした。
ムーディースは30日に、欧州安定メカニズム(ESM)と欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の格付けを「Aaa」から「Aa1」に引き下げました。見通しはネガティブです。フランスを先月19日に「Aaa」から「Aa1」に引き下げたことで主要支援国の信用リスクが増大しているということです。
一方、中国では今朝ほど発表された国家統計局による11月の製造業PMIは50.6に上昇し、景況感の改善と悪化の分岐点となる50を2ヶ月連続で上回りました。先日のHSBCによる速報値でも50.4へと上昇しており、こちらは景気の底入れ感が高まりつつあります。

NY市場、金は月末調整からかレンジ下限、半月前の1,710ドル台まで下落。短期トレンドは下落転換。このままレンジ割れとなれば1,600ドル台半ばまで下落の可能性も。
プラチナはやはり1,620ドルラインを超えられず、金に追随する形で0.92%の調整。トレンドはまだ上方向、上値目標1,650ドルへの期待は維持、1,560ドルがサポートライン。

2012年12月1日(土)時点の相場
国内金4,729 円 11/30(金) ▲6(0.13%)
国内プラチナ4,436 円 11/30(金) ▲15(0.34%)
NY金1,712.7 ドル 11/30(金) ▼14.5(0.84%)
NYプラチナ1,604.6 ドル 11/30(金) ▼14.9(0.92%)
ドル円82.47 円 11/30(金) ▲0.36(0.44%)

11/30(金)のその他主要マーケット指標

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