金プラチナ短期相場観

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米FOMCでは追加緩和の可能性大

更新日:2012年12月11日(火)

本日、明日の2日間で開催される今年最後の米FOMC(米連邦公開市場委員会)では、今月末終了予定のツイスト・オペに代わる追加緩和策の決定が濃厚と思われます。ツイスト・オペでは、毎月450億ドルの短期債を売って長期債を購入してきましたが、売却可能な短期債も底をつきそうな状況のようで、このままツイスト・オペの延長とはいかないようです。
雇用情勢に多少の改善傾向は見られるものの、まだ不十分であり、FRBによる量的緩和はまだまだ継続、と見られます。
短期債の売却なしで長期債の購入だけを継続、との見方や、現在QE3により毎月400億ドルのMBS(住宅ローン担保証券)を購入しており、長期債の購入は月間250億ドル程度で十分、という意見、MBSの購入枠を拡大するほうが効果がある、という説もあり、議論は白熱しそうな状況です。
いずれにしてもFRBの追加緩和の方針は堅く、次週、日銀も追随し、追加緩和の公算が高まっています。
この流れを追い風にやや停滞中の金相場も年末にかけて再び今年高値圏を目指す流れとなるか・・・。

NY市場、金は3日続伸で1,710ドル台。下値目標1,650ドルは残るものの1,700ドル台前半での揉み合い相場の様相に。
プラチナは4日続伸。1,620ドルの厚め抵抗帯をクリアし、ターゲットの1,640ドル台への可能性が高まります。

国内、金価格は4営業日続伸で1週間ぶりに今年の最高値圏、4,700円台を回復。下落バイアスは弱まりつつあるものの、トレンドはまだ下方向。4,640円がレンジの下限。上限は今年最高値の4,827円(約4,830円)。
プラチナも4営業日続伸でレンジ上限の4,470円にほぼ到達。上抜けできれば上昇余地は4,550円程度まで拡大。サポートラインは4,350円。

※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート12/11

2012年12月11日(火)時点の相場
国内金4,709 円 12/11(火) ▲12(0.26%)
国内プラチナ4,468 円 12/11(火) ▲23(0.52%)
NY金1,714.4 ドル 12/10(月) ▲8.9(0.52%)
NYプラチナ1,623.3 ドル 12/10(月) ▲16.3(1.01%)
ドル円82.34 円 12/10(月) ▼0.13(0.16%)

12/10(月)のその他主要マーケット指標

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米FOMCでは追加緩和の可能性大 12/11(火)

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