金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ジョージ・ソロス氏も金の一部を売却

更新日:2013年2月16日(土)

ニューヨーク連銀製造業景気指数などの経済指標が予想外の好結果となり、米経済への楽観も高まり、金への風当たりも強まったようです。為替相場の円安で昨年11月以降で10億ドルもの利益を出した著名投資家ジョージ・ソロス氏も、その2012年第4四半期(金相場下落時)には金ETPの持分を減らしていたことが明らかになっています。しかし、ソロス氏は第3四半期(金相場上昇時)には持分を大幅に増やしていました。

懸念されたG20では日本批判はなく、自国通貨切り下げによる輸出競争力アップを図る先進国に対する新興国側からの不満はくすぶるものの、共同声明も当たり障りのない、これまでの文言を踏襲する内容にとどまるものと見られ、円安調整も既に一服。円安の流れ再開か、という状況です。
国内金プラチナ価格にとってもフォローの風再開の可能性が高まります。

そのG20参加中の米FRBバーナンキ議長は、失業率が約8%では米経済は完全な状態からは程遠く、緩和策を継続する意向を表明。
こちらはNY金価格にとってのフォロー材料、少なくとも以前はそうでした。

NY市場、金は14日に1,645ドルのレンジ下限を明確に下抜けたことで下落の勢いが加速し、一時1,600ドルの大台割れ。近日中に終値ベースでの1,600ドル割れも免れないところ。最大下落余地は1,500ドル割れも。2月に入り2週続落となった今週は57.4ドル、3.44%の大幅下落で昨年8月半ばの水準に。
プラチナも大幅続落となり1,700ドル前半での揉み合いから下方ブレイク。上昇ターゲット消滅で下落ターゲット1,630ドル近辺が点灯。週間ベースでは37ドル、2.16%の下落に。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場2/15終値とチャート

2013年2月16日(土)時点の相場
国内金5,090 円 2/15(金) ▼33(0.64%)
国内プラチナ5,349 円 2/15(金) ▼43(0.80%)
NY金1,609.5 ドル 2/15(金) ▼26.0(1.59%)
NYプラチナ1,677.7 ドル 2/15(金) ▼33.2(1.94%)
ドル円93.54 円 2/15(金) ▲0.67(0.72%)

2/15(金)のその他主要マーケット指標

急落のNY金、週足チャートから見た相場動向 2/17(日)

ジョージ・ソロス氏も金の一部を売却 2/16(土)

G20への警戒感と金需要減少で為替も金も軟調地合いに 2/15(金)

プラチナはジンバブエでの供給懸念でも上昇 2/14(木)

高値圏で不安定さを増すドル円相場はG20にも警戒感 2/13(水)


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