金プラチナ短期相場観

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異次元緩和から1週間、最も上昇したのは?

更新日:2013年4月11日(木)

日銀の異次元緩和策発表からちょうど1週間、株高円安第2幕がスタートしたとも言われる状況のなか、何がどれだけ上昇したのでしょうか。1週間前、4月3日終値から今朝の時点、4月10日終値までの主な為替、株価指数、商品などの騰落率を比較してみました。

1位:ユーロ円:+9.08%
2位:豪ドル円:+8.09%
3位:日経平均:+7.49%
4位:国内プラチナ:+7.30%
5位:国内金:+7.27%
6位:ドル円:+7.23%
7位:日10年債金利:+4.29%
8位:NY銀:+3.18%
9位:NASDAQ:+2.44%
10位:NYダウ:+1.73%

やはり、円安の影響を受けた円キャリートレード、日経平均、国内金プラチナの上昇率が際立ちます。
日本国債金利の上昇は、政策発表後の急低下、急反発の乱高下状態が続き、異次元緩和を消化しきれていない状況のようです。

なお、NY金は+0.34%、NYプラチナは-0.78%と低迷が続きます。
昨日もFOMC議事録での緩和策縮小方向の意見優勢、キプロスの金売却などのネガティブ材料も出ていますが、FOMC議事録は3月分のものであり、低調ぶりを示した雇用統計の結果が出る前のもの。キプロスの金売却については、支援条件でもある自力での資金調達の一部、ベイルインと同様、特殊ケースと言えます。

NY市場、金は1週間ぶりの1,550ドル台へと大幅反落。再びレンジ下限の1,570ドルを割れてきたことで下値への警戒感は高まります。1,500ドル割れへのリスクを抱える状態で、1,530-1,550ドルの長期サポートラインとの攻防へ。
プラチナも大幅反落となり、コアレンジ1,550-1,600ドルへの回帰に失敗。逆にレンジを1段切り下げてしまった様子。上限は1,550ドル台、下値メドは1,460ドル。

ドル円は99円台での揉み合いが続きますが、99円台がキープできれば上値は100円台前半までは十分に見込めそうな状況も。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/10終値とチャート

国内、金は5,210円台のターゲット到達と最高値更新後の大幅反落。円安継続とNY金の軟調地合いとの綱引きで高値圏での揉み合い継続か。
プラチナも上昇目標5,130円台に昨日タッチして上抜けすることなく反落。とりあえずは急上昇からのゆり戻し。単体で見る相場状況としては上昇バイアスが強まってはいるものの、今の価格帯は過去何度も抵抗帯となったゾーン。
※参考:金プラチナ国内価格4/11とチャート

2013年4月11日(木)時点の相場
国内金5,176 円 4/11(木) ▼79(1.50%)
国内プラチナ5,087 円 4/11(木) ▼48(0.93%)
NY金1,558.8 ドル 4/10(水) ▼27.9(1.76%)
NYプラチナ1,529.8 ドル 4/10(水) ▼23.3(1.50%)
ドル円99.77 円 4/10(水) ▲0.74(0.75%)

4/10(水)のその他主要マーケット指標

1ドル100円突破への再トライは来週か 4/12(金)

異次元緩和から1週間、最も上昇したのは? 4/11(木)

ドル円の100円トライと北朝鮮リスクの狭間で国内金価格は高値更新 4/10(水)

生保の外債購入と円キャリートレードで1ドル100円は通過点か 4/9(火)

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