金プラチナ短期相場観

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二日新甫とダブルボトムで反発、107円を目指す?ドル円

更新日:2014年6月2日(月)

今年、月初の取引開始日が2日以降となったのはここまで1、2、3月。今後は、今月6月と11月。二日新甫は荒れる、というのはもともと国内株の格言ですが、日経平均の今年の月間値幅は1月の1,399円から4月の1,279円まで大きく上下動し、5月は779円と小動きに。それでも流れは上向きつつあり、ここ最近の14,000円前半の低迷期から脱出し、15,000円を目指そうかという流れになっています。

ドル円も1月に大きく下げて2月から3月にかけて反発、そして4、5月は停滞期。値幅だけで見ると、今年は2月の2.07円が最小、5月はこれに次ぐ2.19円。いずれも2012年9月以来の小動きとなっています。株高の流れに連れて、円安の流れ再開への期待も高まる6月のドル円相場は、月足チャートで見ると小幅ながらもダブルボトムを形成しつつあり、反発への可能性を示唆する形となっています。
ドル円・月足チャート 2012/10 - 2014/5今年2月安値の100円75銭から4月高値の104円11銭まで上昇し、5月安値の100円82銭で2番底、その後やや反発傾向で102円台をうかがう展開に。

昨年後半の三角保ち合い終盤にかけても、ダブルボトムを形成していました。
8月安値の95円80銭から9月高値100円60銭まで上昇し、10月には96円50銭台の2番底。その後ネックラインの100円60銭を突破すると、ダブルボトムの高低差4円分を上乗せして105円まで上昇しました。
今後、104円までの円安が進むようなら、今回のダブルボトムの高低差約3円分を上乗せして107円程度までドル高円安傾向が進む可能性が高まります。
二日新甫の6月に大きく動き出し、今年最後の二日新甫となる11月には107円台?というシナリオも。

先週末に発表された米5月のシカゴPMIが前月の63から65.5へと上昇していることから、本日発表のISM製造業景況指数の好結果も予想されます。昨日発表された中国国家統計局の5月製造業PMIも3ヶ月連続上昇で5ヶ月ぶりの高水準に戻し、中国経済の鈍化懸念リスクを緩和。月初の重要イベントを控え、ドル高材料も散見され始めています。
なお、このところドル円との逆相関関係を弱めているNY金相場といえども、ドル高円安の進行は、若干の下押し材料にはなりそうです。

国内金価格は0.61%安となり4営業日続落。軽めの抵抗帯となっていた4,400円付近を下抜けたのは2月10日以来、約4ヶ月ぶり。その2月10日の価格4,350円近辺が当面の下値メド。オシレータ系指標では売られ過ぎ圏に入って来ており、そろそろドル円のサポートへの期待も高まる頃?

プラチナも0.73%の反落。下抜けたばかりのサポートライン5,090円台がレジスタンスラインとなった形。オシレータ系ではやや買われ過ぎ傾向からようやくニュートラルな状態まで戻ったばかり、方向感としては下押し圧力が強まり始めており、もう一段の下落余地の目安は5,000円割れ、4,980円程度。
※参考:金プラチナ国内価格6/2とチャート

2014年6月2日(月)時点の相場
国内金4,389 円 6/2(月) ▼27(0.61%)
国内プラチナ5,059 円 6/2(月) ▼37(0.73%)
NY金1,245.6 ドル 5/30(金) ▼10.7(0.85%)
NYプラチナ1,452.7 ドル 5/30(金) ▼7.4(0.51%)
ドル円101.79 円 5/30(金) ▲0.01(0.00%)

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