金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

イエレン・ダッシュボード2014年6月版

更新日:2014年6月11日(水)

注目度はそれほど高くはありませんが、昨日、米労働省が発表した米4月の雇用動態調査によると、求人件数は445万5千件となり、3月の416万6千件から28.9万件の増加となりました。金融危機の2007年9月以来で最高となっています。この数字を、雇用者数全体と求人数の合計に占める求人数の割合を示す「求人率」に直すと3.1%。前月の2.9%から0.2ポイント上昇し、リセッション前の水準3%を上回りました。
この他、退職率は1.8%、解雇率1.2%、入職率3.4%でいずれも前月から変わらず。

これらを含むイエレン・ダッシュボードの最新状況は以下の通りとなります。
※リセッション前の数値と最悪の数値、最新の数値に、回復率(リセッション前の数字と最悪値との差分をどれだけ埋めているか、どれだけ回復しているかを百分率表示)を加えます。
1)非農業部門雇用者数増減(+16.2万人→-82.6万人→+21.7万人)※回復率:105.6%
2)失業率(5%→10%→6.3%)※回復率:74.0%
3)労働参加率(66.1%→62.8%→62.8%)※回復率:0%
4)長期失業者の割合(19.1%→45.3%→34.6%)※回復率:40.8%
5)広義の失業率(8.8%→17.2%→12.2%)※回復率:59.5%
6)求人率(3%→1.6%→3.1%)※回復率:107.1%
7)退職率(2.1%→1.3%→1.8%)※回復率:62.5%
8)解雇率(1.4%→2.0%→1.2%)※回復率:133.3%
9)入職率(3.8%→2.8%→3.4%)※回復率:60.0%

今回、求人率が回復率100%を達成したことで、全9指標のうち3つが完全回復。失業率も比較的順調な回復となってはいますが、それ以外の5つは低迷が続きます。
とりわけイエレンFRB議長も懸念する、フルタイム就業希望者がパートタイム労働を余儀なくされる数値を考慮した広義の失業率と、半年以上の失業状態が続く長期失業者の割合の回復状況の鈍さが目立ちます。さらに、労働参加率は最悪期の数値を維持する低迷状態が続いており、今後の動向が非常に懸念されます。

しかし、必ずしも全ての指標が100%回復することが利上げフェーズに向けて必須条件とも限らず、特に労働参加率については、年齢別人口構成の変化などの影響もあるため、一概に最悪の状態が継続中、とも言い切れません。

これらの数値に変化の兆しが見られるか、もしくはイエレンFRB議長の見解に変化が見られるまでは、ゼロ金利継続のイエレン・プット継続による株高地合い(金もサポートされやすい状況)が継続する可能性も高まります。

NY金・日足チャート 2014/5/13 - 6/1010日のNY市場、金相場は0.49%の続伸。2週間ぶりの1,260ドル台回復で9日間続いた1,240-50ドル台での揉み合いレンジから上方向の出口付近へ。やや売られ過ぎ傾向からの反発、という域は抜け切れないものの5月中旬以降の下落トレンドはほぼ終息。1,240ドル近辺から1,290ドル台までのレンジで新たな流れを模索。上方向には1,280ドル付近も抵抗線。

NYプラチナ・日足チャート 2014/5/13 - 6/10プラチナ相場は1.92%の大幅上昇で5営業日続伸。週明けの政府調停による労使交渉決裂の影響も尾を引き、南ア鉱山スト長期化への懸念が再び高まった様子。先週末に1ドル=10.50ランド台だった為替も今週に入り10.70ランド台へと跳ね上がり、南アランド売りが進行。新体制となった南ア政府と南ア経済回復への期待後退が懸念されるところ。5月22日につけた今年高値1,497.8ドルからの反落の流れは90日移動平均線がサポートラインとなって反発し、再び今年高値圏トライも視野に入る水準に。

ドル円・日足チャート 2014/5/14 - 6/10ドル円は0.17%の小幅安。日中の日経平均の下落に同調し、102円台前半へと水準を切り下げるとNY時間の米10年債利回り上昇にも追随し切れず。上値が重い状態ながら、102円70銭台を超えることが出来れば103円10銭台近辺の上値目標水準への可能性も高まることに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/10終値とチャート

国内金価格は0.43%の反発。短期下落トレンド局面からはほぼ脱し、このまま反発局面入りへの期待も高まるものの、ドル円のサポートがないのが懸念材料。上方向への節目となる4,550円の手前、4,500円ラインが目先の抵抗線に。下方向へのリスクとしては、もし4,380円台を下抜けた場合には4,300円割れの可能性も浮上することに。

プラチナは1.53%の大幅反発。レジスタンスラインとなっていた5,090円を上抜けたことにより、上値メド5,150円をいきなりクリア。中期的な上昇トレンドが続いていることを証明した形。ただし目先の方向感はようやくニュートラル。すぐ上には5,183円の今年高値が抵抗線として控え、下方向5,020円との間でレンジ形成の可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格6/11とチャート

2014年6月11日(水)時点の相場
国内金4,441 円 6/11(水) ▲19(0.43%)
国内プラチナ5,162 円 6/11(水) ▲78(1.53%)
NY金1,260.1 ドル 6/10(火) ▲6.2(0.49%)
NYプラチナ1,482.2 ドル 6/10(火) ▲27.9(1.92%)
ドル円102.35 円 6/10(火) ▼0.17(0.17%)

6/10(火)のその他主要マーケット指標

主要先進国と新興国の政策金利の推移 6/12(木)

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警戒感低下に高まる警戒感 6/10(火)

株高の流れ継続で日経平均も3週続伸、そろそろ反落警戒水準に 6/9(月)

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