金プラチナ短期相場観

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ワールドカップ出場国の格付けランクとFIFAランクとの関係

更新日:2014年6月13日(金)

注目のワールドカップが開幕しました。日本代表の健闘を祈念しつつ、ワールドカップ出場国の国債格付けランクとFIFAランクとの関係を考察します。
主要国の国債格付けランクでは、主要3社による格付けを指数化したポイントの合計でランキングしており、このなかから今回のワールドカップ出場国を抜粋し、その他のワールドカップ出場国の格付け分を含めて一覧にすると以下の通り。

格付けランク順位:国名(格付けランクポイント合計):FIFAランク
1:ドイツ(100):2 、1:オーストラリア(100):62 、1:スイス(100):6
2:米国(98):13 、2:オランダ(98):15
3:英国(97):10
4:フランス(93):17
5:ベルギー(88):11
6:チリ(83):14 、6:韓国(83):57 、6:日本(83):46
7:メキシコ(67):20
8:スペイン(62):1 、8:イタリア(62):9
9:ロシア(60):19
10:ブラジル(58):3 、10:コロンビア(58):8
11:ウルグアイ(57):7
12:コスタリカ(50):28
13:クロアチア(48):18
14:ポルトガル(47):4
15:ナイジェリア(40):44
16:ガーナ(32):37
17:エクアドル(27):26
18:ギリシャ(22):12
19:アルゼンチン(15):5
※カメルーン、ホンジュラス、ボスニア・ヘルツェゴビナは格付け対象としているのが2社のみの為ランク外。その2社の格付けはいずれもほぼ「B」相当でガーナと同程度。コートジボワール、イラン、アルジェリアは格付けなしの為ランク外。

グリープCでFIFAランク最下位の日本は、国債格付けランクでは6位で最上位。1位通過最有力候補のコロンビアの格付けランクが優勝候補ブラジルと同格の10位に位置しているのがやや意外にも見えますが、今やコロンビアは南米有数の経済大国で投資適格水準。経済発展とともにサッカー大国への仲間入りを目指し、今回のW杯での躍進を狙います。
財政危機に陥っていたギリシャは地道に財政再建への道を歩み、地味ながらサッカーでも強豪国として知る人ぞ知る存在。コートジボワールは近年の内戦の影響もあり主要格付け会社による評価対象国からは外されていますが、サッカーでは欧州主要リーグへの選手輸出大国として経済的な将来性も高い新興国候補。

なお、国債格付けランク上位5位までのFIFAランクの平均は17.0位。
格付けランク6位から10位までのFIFAランク平均値は19.7位、同11位から19位までの平均値は20.1位。
相対的に格付け上位の国は、サッカーも強い、という傾向を示します。
また、FIFAランク4位のポルトガル、5位のアルゼンチンがジャンク債となっていることを例外とすれば、FIFAランク上位10カ国の格付けは全て投資的適格水準の「BBB-」相当以上となっています。
今後、さらなる日本サッカー躍進の為にも、財政健全化は必要条件の一つかもしれません。

NY金・日足チャート 2014/5/15 - 6/1212日のNY市場、金相場は1.01%の上昇で4日続伸。米小売売上高や新規失業保険申請件数が予想を下回ったことをきっかに買い優勢となり、イラク情勢悪化を受けたリスク回避の安全資産買いが進行。5月2日以来となる1%超の上昇で上方向への流れが強まったものの、5月半ばまでのサポートライン1,280ドル手前で一服。この抵抗水準を超えると次の抵抗ラインは1,290ドル台。

NYプラチナ・日足チャート 2014/5/15 - 6/12プラチナ相場は2.69%の大幅続落。南ア鉱山スト中の労使交渉の原則合意を受けてほぼ40ドルの暴落。下げ幅としては昨年9月20日、FOMCでのQE継続による乱高下の時以来。上昇基調を強めつつ、高値更新トライをに向かおうとした矢先の急落で流れも一転、下方バイアスが強まる状況へ。1,430ドルのサポートラインで下げ止まった形。上方向は1480ドル台がレジスタンスに。

ドル円・日足チャート 2014/5/16 - 6/12ドル円は0.37%安となり4日続落。米経済指標の弱さと地政学リスクによる円高バイアスが強まる状況で101円50銭台の200日移動平均線付近まで下落。101円70銭台を割れたことで101円割れのリスクが高まった状態。目先の下値メドは100円90銭近辺。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/12終値とチャート

国内金価格は0.61%の反発。リスク回避による買いの勢いが円高により半減。ゆっくりとした上昇基調継続へ。上方向へのレジスタンスは4,550円、その手前4,500円も抵抗水準、下方向のサポートラインは4,380円台。
週間ベースでは+35円(+0.79%)と小幅に続伸。

プラチナは1.76%の大幅続落。上値メド5,150円付近からの急落でも中期的には上昇トレンドを維持。短期的には上昇トレンドへの勢いを削がれてやや下押し圧力が強まる状態に。サポートラインは5,020円、レジスタンスは5,170円。
週間では+12円(+0.24%)と小幅ながらもプラス圏を維持し、3週間ぶりの反発。
※参考:金プラチナ国内価格6/13とチャート

2014年6月13日(金)時点の相場
国内金4,461 円 6/13(金) ▲27(0.61%)
国内プラチナ5,066 円 6/13(金) ▼91(1.76%)
NY金1,274.0 ドル 6/12(木) ▲12.8(1.01%)
NYプラチナ1,441.3 ドル 6/12(木) ▼39.8(2.69%)
ドル円101.69 円 6/12(木) ▼0.38(0.37%)

6/12(木)のその他主要マーケット指標

金とプラチナのニュー・ニュートラル 6/14(土)

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主要先進国と新興国の政策金利の推移 6/12(木)

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