金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

フィボナッチ係数に沿った値動きが続くドル円相場のシナリオ

更新日:2014年10月28日(火)

ドル円・日足チャート 2014/9/26 - 10/27FOMCを控えて警戒感が高まるなか、米株の反発基調にも一服が見られ、貴金属市場も保ち合い傾向が続きます。そしてドル円相場も足元では108円近辺での保ち合い傾向が強まっています。そのドル円相場の値動きには、ここ最近ある特徴が見られます。

8月8日安値101円50銭台から10月1日高値110円08銭まで急上昇した値幅をフィボナッチ係数で分割すると、
23.6%戻し:108円00銭
38.2%戻し:106円80銭
50.0%戻し:105円80銭
61.8%戻し:104円80銭
となります。

10月2日安値で一時23.6%ラインまで下落すると110円手前まで反発後に再反落、
7日終値から9日まで23.6%ライン近辺での揉み合い後、下落。
13日終値で38.2%ラインに到達し、15日までこの近辺で推移。
15日には38.2%ラインから一時61.8%ライン手前まで急落し、終値では50%ラインに。
16日には50%ライン付近での乱高下から反発へ、
17日終値で38.2%ラインに到達し、22日までこの近辺での推移後、再び上昇。
23日終値で23.6%ラインに到達すると、その後24日、27日とこの近辺での推移が継続中。

今後、ドル高方向へと動き出した場合には、0%ラインの110円台を目指す可能性が高まります。逆にドル安方向なら、38.2%ラインの106円80銭、あるいは50%ラインの105円80銭近辺を目指す可能性が高まります。
110円か、105円80銭のどちらかを突破した時点で、このシナリオの賞味期限は切れます。

週明け27日のNY市場、ドル円相場は0.3%の小幅続落。108円30銭のレンジ上限付近からの軟調推移も下限は直近目標値107円60銭にサポートされてのレンジ状態。大きく見ると105円と110円を頂点とする三角保ち合いを形成し、月末月初のイベントを経て大きく動き出す可能性。目先はやや軟調優勢ながらも直近高値108円30銭の節目を超えるとドル高の流れが加速、110円台を目指す可能性も浮上。

NY金・日足チャート 2014/9/26 - 10/27金相場は0.2%の小幅反落。1,230ドル前後での揉み合いが継続、FOMCへの警戒感から動きにくい状態に。10月初旬から続いた反発の流れも勢いは後退し、短期上昇トレンドも終盤の可能性。目先は1,220ドル割れまでの調整余地を抱えつつ、揉み合い継続の様相。現時点では上方向への節目1,250ドル台を超えて上昇トレンド再加速へと向かう可能性はまだ低そう。

NYプラチナ・日足チャート 2014/9/26 - 10/27プラチナ相場は0.29%の小幅反発。流れとしては中立からやや上方向を維持し、上方向への流れが加速した場合には1,310ドル前後の上値目標再トライへの可能性も残す状況。しかし、レンジ下限1,250ドルの重要な節目を割れて2番底を試しに行くリスクに晒される状態も継続。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/27終値とチャート

28日の国内金価格は0.5%の続落。短期上昇トレンド中の押し目がやや深めとなり、減速感も増大。しかし、サポートされやすい水準4,550円近辺で下げ止まったことで上値目標4,600円前後への再トライの可能性も維持。さらに下押しが進んだ場合には下方向への節目4,510円台が意識され、ここを抜けると流れが変わり、10月初旬の安値を下回る可能性も。

プラチナ価格はわずかに1円の上昇。三角保ち合いを小幅に下抜けたところでストップ。4,610円近辺までの調整余地を抱えた状態でも短期トレンドは上向き。NYプラチナと為替がともに保ち合い傾向を強めており、上下にブレやすい状況。上方向への節目4,670円を超えると100円以上の大幅上昇へとつながる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格10/28とチャート

2014年10月28日(火)時点の相場
国内金4,548 円 10/28(火) ▼23(0.50%)
国内プラチナ4,643 円 10/28(火) ▲1(0.02%)
NY金1,229.3 ドル 10/27(月) ▼2.5(0.20%)
NYプラチナ1,254.5 ドル 10/27(月) ▲3.6(0.29%)
ドル円107.81 円 10/27(月) ▼0.33(0.30%)

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