金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

NY金相場7日続伸の歴史とその後に待ち受ける展開

更新日:2015年3月28日(土)

NY金相場は3月17日の終値1,148.2ドルから26日終値1,204.8ドルまで、7日続伸で合計56.6ドル、4.93%の上昇となりました。ここ数年で7日続伸以上となったのは数えるほどしかありません。過去の7日続伸の状況を振り返ります。

2015年1月9日-20日:7日間合計で85.7ドル(7.1%)の上昇で1,294.2ドルに到達。原油急落やロシア経済不安、スイスショックなど金融不安が高まった時期。この後1月22日には今年ここまでの最高値を記録。

2011年6月15-23日:7日間合計で37.8ドル(2.5%)上昇し、1,553.4ドルに到達。夏場の史上最高値圏に向けての急上昇前の時期、この後いったん1,500ドル割れへの急落局面をはさむことに。

2010年7月29日-8月9日(8連騰):8日間合計で47.3ドル(4.1%)上昇し、1,205.3ドルに到達。2010年後半の最安値圏まで急落した直後の反発局面スタート時期。この後年後半には1,400ドル台まで上昇。

2011年7月6日-19日(9連騰):9日間合計で119.8ドル(8.1%)上昇し、1,602.4ドルに到達。上記2011年6月15-23日の7連騰後の急落の底値が7月5日の1,482.6ドルとなり、翌6日から連騰スタート。8月後半の(終値ベース)史上最高値1,891.6ドルまでの急騰局面スタート。

2014年2月5日-18日(9連騰):9日間合計で73.2ドル(5.9%)上昇し、1,324.4ドルに到達。QE縮小開始時期で新興国通貨不安が高まった時期、年初から雇用統計など米主要経済指標の低迷も続き、この後ウクライナ問題浮上などもあり、金相場は2014年高値をつけた3月まで上昇トレンドが継続。

それぞれ節目となる時期に7日続伸以上を記録してきました。今年1月のケースでは上昇トレンド最終局面となりましたが、それ以外は7連騰以上を記録後も上昇基調が継続、むしろトレンドのスタート局面と重なるケースのほうが多かったようです。

今回も、今年最安値を記録した3月17日の翌日から7連騰。上昇トレンドのスタート局面となるのかどうか、今後の展開に注目です。

NY金・週足チャート 2014/10/27 - 3/2727日のNY金相場は0.42%安となり8日ぶりの反落。7連騰後というタイミング、1,200ドルの大台回復という水準に週末という日柄が重なり、絶好のポジション調整日に。1,200ドル割れへと調整後、米GDPの下振れによる反発も1,200ドル台前半までと限定的。昨年後半以降、何度も揉み合い状態を形成してきた1,200ドル前後の水準で月末月初の重要指標ウィークを迎えることに。流れは上向きで1週間後には大幅上昇の可能性を抱きつつ、反落リスク浮上にも警戒。
週間ベースでは+15.2ドル(+1.28%)の続伸。

NYプラチナ・週足チャート 2014/10/27 - 3/27プラチナ相場は0.9%の反落。金に較べて調整幅が拡大し易い状況は相変わらずで価格差逆転解消の兆しは一向に見えず。上抜けたばかりの21日移動平均線にサポートされる状態が続けば堅調維持。金が1,250ドル程度まで上値を伸ばすような展開となれば、プラチナも1,200ドル付近まで水準を引き上げられる可能性も。
週間ベースでは+2.4ドル(+0.21%)の小幅続伸。

ドル円・週足チャート 2014/10/27 - 3/27ドル円は前日比ほぼ変わらずで119円台前半での横ばい推移。前日の118円30銭台までの下押しでドル安円高圧力は緩和され、短期的にはサポートされやすい水準に位置していることもあり、この近辺での保ち合い状態が最大1週間継続後、上下どちらかへ大きく動き出す展開も予想される。
週間ベースでは-0.98円(-0.82%)の続落。1月前半以来となる続落で中期スパンではダブルトップ形成への流れが継続、下方バイアスも徐々に高まる傾向に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/27終値とチャート

2015年3月28日(土)時点の相場
国内金4,937 円 3/27(金) ▲25(0.51%)
国内プラチナ4,735 円 3/27(金) ▲27(0.57%)
NY金1,199.8 ドル 3/27(金) ▼5.0(0.42%)
NYプラチナ1,143.6 ドル 3/27(金) ▼10.4(0.90%)
ドル円119.17 円 3/27(金) ▼0.01(0.01%)

3/27(金)のその他主要マーケット指標

年内利上げもスローペースとの予想を織り込み途中のマーケット 3/30(月)

NY金相場7日続伸の歴史とその後に待ち受ける展開 3/28(土)

くすぶり続ける欧州発低リスクとあり得ない米国発テールリスク 3/27(金)

経済指標悪化に勢いを増すハト派、それでも根強い年内利上げ論 3/26(木)

明暗分かれる製造業PMI(景況感) 3/25(水)


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