金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

NY金相場が11月に上昇する確率は76.9%

更新日:2015年11月4日(水)

NY金相場の11月と12月の月間騰落率推移NY金相場は、過去データから見ると、11月末の価格が前月末比で上昇する確率は76.9%。2002年以降、11月の騰落率は10勝3敗で圧倒的に上昇しやすい月となっています。年間でも大幅下落となった2013年には-5.5%の下落となりましたが、それ以外では2012年の-0.4%、2007年の-1.6%の小幅下落のみ。これに対して上昇した10年は、2008-2009年の13%弱を筆頭に比較的大幅上昇となるケースも過去には多かったようです。ただし、近年では2013年を除いて値動きが縮小しているようにも見えます。長期的なトレンドが変化しつうあることを示唆しているようにも見えなくもありません。

なお、12月の勝率は7勝6敗で、グラフの上下の長さを見ても五分五分、最近6年間に限ると2勝4敗で下落幅も大きく、かなり分が悪い状況です。
年末にかけての2カ月間では、11月には比較的上昇しやすく、12月には下落しやすいと見ることもできそうです。

足下では、12月利上げ観測が再燃したことを受けて11月3日時点で既に前月末比27.3ドル、2.39%下落した状態。
今後、再び米経済指標の下振れなどを受けて12月利上げ観測が後退することがあれば、過去の傾向どおりにNY金相場は反発へと向かう可能性は残されます。
そして、12月初旬の経済指標では持ち直し、利上げ観測再々燃でそのとおり利上げ決定、あるいは1月利上げへの確率が高まることなどによって12月相場も傾向どおりに下落へ、というシナリオも考えられます。

異例のケースとなった2013年11月の下落率5.5%を今年に適用した場合、11月の下落幅は62.8ドルとなり、1078.6ドルまで下落することになります。
当面の目安として、もし下落基調が今後も進んだ場合でも、今年最安値1072.3ドル付近までにとどまる可能性は高そうです。
しかし、統計的には、11月は下落したとしても小幅にとどまり、10月終値1141.4ドルを超えてくる確率のほうが、かなり高いのが実情です。

NY金・日足チャート 2015/10/5 - 11/33日のNY金相場は1.92%の大幅安で4日続落、10月1日以来の安値水準となり、10月前半の上昇分のほぼ全てを吐き出した形。7月の今年安値1072.3ドルから10月高値1191.7ドルまでの半値戻し1132ドル付近での保ち合い状態から、株高ドル高基調が進み始めると同時に1130ドルを割り込んだことで売りが加速、61.8%戻しとなる1117.9ドル付近まで下落した状態。やや急落局面を形成してきたこともあり、この水準でも一服感は出やすいところ。警戒水準としては76.2%戻しとなる1100ドル付近。

NYプラチナ・日足チャート 2015/10/5 - 11/3NYプラチナ相場も1.66%と連日1%超の大幅安となって4日続落。990ドル付近の節目を割り込んだことによる下値目標水準960ドル前後に早々の到達。今年安値からの上昇幅の半値戻しを達成したことで下げ止まり易い状況にはあるが・・・。警戒水準としては61.8%戻しとなる946.6ドル近辺も。

ドル円・日足チャート 2015/10/5 - 11/3ドル円は0.26%の小幅ドル高円安で続伸。NY時間にかけての株高進行とともにドル高が進み、3日ぶりに121円台を回復。120円台半ばから121円台半ばのレンジ内推移が続くなかでも上下の値幅を縮小して三角保ち合い傾向を示し始め、週末にかけて大きく動き出す準備進行中の様子も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/3終値とチャート

4日の国内金価格は1.02%の大幅安となり、4営業日続落。やや警戒されていたリスク回避の流れとはならず、逆に株高傾向が進むリスク選好の流れでNY金が大幅安となったことを受けて10月2日以来1カ月ぶりの安値水準へ。今年安値4578円からから10月高値4846円までの61.8%戻しとなる4680円をわずかに下回る水準まで下げたことで、達成感も出やすいところ。週末(週明け)にかけては米指標をきっかけに上下に振れやすい状況が続き、下方向への警戒水準としては76.2%戻しライン4642円から4630円あたり。

国内プラチナ価格も1.15%の大幅安で3営業日続落。下落、反発、再下落で安値更新する続落パターンにハマり、N計算値で想定された下値メド4030円台付近にちょうど到達。流れ的には一服感となりやすい状況も、水準的には今年安値から10月高値の半値戻し3988円にも届いておらず、金やNYプラチナと比べて調整幅は控えめ。
※参考:金プラチナ国内価格11/4とチャート

2015年11月4日(水)時点の相場
国内金4,676 円 11/4(水) ▼48(1.02%)
国内プラチナ4,029 円 11/4(水) ▼47(1.15%)
NY金1,114.1 ドル 11/3(火) ▼21.8(1.92%)
NYプラチナ962.2 ドル 11/3(火) ▼16.2(1.66%)
ドル円121.06 円 11/3(火) ▲0.31(0.26%)

11/3(火)のその他主要マーケット指標

製造業をフォローする非製造業、イエレンをフォローするFRB首脳陣 11/5(木)

NY金相場が11月に上昇する確率は76.9% 11/4(水)

世界的減速傾向にあった製造業PMIは10月に復調の兆しも 11/3(火)

中国発のリスク要因緩和で国内金価格へのサポート材料に 11/2(月)

今年のハロウィーンは政府・日銀共同制作?も駄作か 10/31(土)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ