金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

レイバー・デー後の為替と金とプラチナの攻防ライン

更新日:2016年9月5日(月)

本日9月5日は米国のレイバー・デー。「労働者の日」として9月第1月曜日が祝日となり、NY市場は休場。サマーバケーションのシーズンを終え、夏の終わりを告げるこの祝日が過ぎれば米国市場も本格的に秋相場入り。
閑散相場が終わると同時に、各市場では重要な分岐点を迎えての攻防も既にスタートしています。
為替ドル円・月足チャート 2016年9月2日為替市場、ドル円は年初からの円高ドル安トレンドが急速に進んできました。9月に入り、その急落トレンドの上値を押さえてきたレジスタンスラインとの攻防がスタートしています。
2日時点で高値104円30銭台までのドル高円安が進行し、一時的には抵抗線を上抜けた形にはなっていますが、短期的には103円台後半で失速の兆しもあり、現状水準を維持できるかどうかは微妙なところ。
攻防ラインは1ドル=103円台後半から104円。
9月末にかけて、この水準を完全に上抜けて、年初来の下落トレンドから抜け出すのか、あるいは今回も抵抗線を抜け切れず、年初来の円高ドル安トレンド継続か。

NY金・月足チャート 2016年9月2日NY金相場は昨年12月から上昇トレンドがスタートし、9カ月目。
9月1日安値では1305.5ドルまで下げて2日には1326ドルまで反発し、今朝の時間外でも1320ドル台後半での小動き。
攻防ラインは1300ドル。
レイバー・デー後の6日から本格スタートする9月相場で1300ドルを維持できれば、昨年末からの上昇トレンドも継続へ。そして、いずれ1400ドルも視野に入るような展開も予想されることになりそうです。しかし、1300ドルラインを維持出来なければ、それなりの調整局面形成へと向かうことになります。

NYプラチナ・月足チャート 2016年9月2日NYプラチナ相場は年初から上昇トレンドが続いています。
8カ月目に入った9月1日には1043ドルまで下げて、2日には1060ドル台へと反発。現時点では1070ドル台へとやや上昇。
攻防ラインは1050ドル。
8月に大きく水準を切り下げてサポートライン付近での攻防が既にスタートしている状況で、月末まで現状水準以上を維持できるなら、いずれまた、ゆるやかな右肩上りのチャネルライン上限付近まで、1250ドル以上へと水準を切り上げる時期が訪れることにもなりそうです。1050ドルラインを維持できなければ、1000ドルの大台ラインがあまり役に立たないような下落局面を形成する可能性もありそうです。

5日の国内金価格は前週末比+1.16%の大幅高で3営業日続伸。わずかに下向き始めていた90日移動平均線を上抜けて、その傾きも水平以上へと押し戻し、前回高値となっていた8月9日の4714円をしっかりと上抜けて8月5日(4747)以来、1カ月ぶりの高値水準に到達。8月末までの下落トレンドから抜け出し、新たに上昇トレンド局面を形成し始めた可能性。目先の上値目安としては4770円台辺りまで。90日移動平均線で下値がサポートされる状態が続くかどうかも重要に。

プラチナ価格も1.84%の大幅高となり、4営業日ぶりの反発。8月24日(3832)以来、10日ぶりの水準を回復し、下落トレンド継続中の小幅保ち合いから上方向へと抜け出した状態で、目先の反発余地は3850円台以上へと拡大。わずかに下向き、抵抗ライン化し始めていた90日移動平均線もわずかに上抜けたものの、その傾きはまだ下方向。3850円台まで切り下がってきた21日移動平均線も突破することができれば短期トレンド好転へ。3740円台へと切り上げたサポートラインを割れた場合には3660円台辺りまでの下値トライリスクも。
※参考:金プラチナ国内価格9/5とチャート

2016年9月5日(月)時点の相場
国内金4,728 円 9/5(月) ▲54(1.16%)
国内プラチナ3,812 円 9/5(月) ▲69(1.84%)
NY金1,326.7 ドル 9/2(金) ▲9.6(0.73%)
NYプラチナ1,062.2 ドル 9/2(金) ▲13.3(1.27%)
ドル円104.00 円 9/2(金) ▲0.76(0.73%)

9/2(金)のその他主要マーケット指標

国内金価格は4700円台後半の攻防へ、プラチナは4000円方向へ 9/6(火)

レイバー・デー後の為替と金とプラチナの攻防ライン 9/5(月)

適度に下振れた8月雇用統計、利上げ観測後退で適度なリスクオン 9/3(土)

前のめり過ぎた市場の流れにISMの冷水 9/2(金)

ADPとNFPの3カ月平均の連動性が示す、8月NFP下振れの可能性 9/1(木)


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