金プラチナ短期相場観

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新規失業保険申請件数は42年ぶり低水準で3番底?

更新日:2016年9月30日(金)

新規失業保険申請件数 4週移動平均長期推移 2016年9月米労働省発表の新規失業保険申請件数は9月24日までの週で25.4万件となり、4週移動平均では25万6000件まで減少しました。この水準は、今年4月23日までの週と全く同水準で、1973年12月8日までの週(25.3万件)以来42年ぶりの低水準となっています。
2009年3月から急速に減少してきた流れが、今年に入って急減速した状態となっています。
4月と9月に2度、歴史的低水準を記録したことで、7年間に渡る減少、改善トレンドも2番底をつけて終了、という可能性もありそうです。
厳密には、7月23日までの週にも4週移動平均は25万6500件まで低下しており、3番底をつけた可能性、ということになります。

今後、新規失業保険申請件数の4週移動平均が、この25万6000件を下回ることができない状態が続いた場合、既に歴史的な大底をつけた可能性も高まることになります。過去の歴史を振り返れば、そう遠くない時期に増加トレンドへと転換し、数年後には40-50万件程度までは増加する可能性が高まることになります。

NY金・日足チャート 2016/8/30 - 9/2929日のNY金相場は0.17%の小幅高で3日ぶりの反発。東京・ロンドン市場では株高ドル高の流れを受けた軟調推移で1週間ぶりに1320ドル割れを試す展開、NY市場では資産引き揚げの動きなどドイツ銀行経営不安懸念が再燃。株価急落にドル高の巻き戻しとなって金は前日比プラス圏へと急反発。やや長めの下ヒゲを残しての陽線引けとなったものの反発幅も限定的。1310ドルから1340ドル台までのレンジ内でゆるやかに軟調気味の状態が継続。

NYプラチナ・日足チャート 2016/8/30 - 9/29NYプラチナ相場は0.83%高で5日ぶりの反発。1020ドルから1040ドルまでのレンジで乱高下状態となってその中間点、1030ドル付近に収束。前日安値を下回ることなく、しっかりと反発した状態ながら十字線となって方向感は定まり切らず。いったんは下値サポート水準を1020ドルへと切り上げた状態で短期的な2番底確立に向けた攻防へ。あらためて1020ドル割れなら1000ドルの大台を割れて990ドル付近までの下落余地も。

ドル円・日足チャート 2016/8/31 - 9/29ドル円は0.34%のドル高円安となって小幅に3日続伸。東京市場朝からの堅調推移の流れで午後には101円70銭台まで上昇、101円30銭台まで調整反落後は米4-6月期GDP確報値が予想を上回り、新規失業保険申請件数も好調を維持したことで101円80銭台まで急騰。しかし、その後はドイツ銀行リスク再燃で米株急落のリスク回避地合いとなって100円80銭台まで1円の下落。結局長い上ヒゲを残す形で失速し、100円台前半から101円台前半までのレンジを抜け出せず、今朝もレンジ上限付近での攻防から再度やり直し。レンジブレイクには、ある程度サプライズ的なイベントや指標結果が必要か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/29終値とチャート

30日の国内金価格は0.13%の小幅反落。ドル円の失速を受けて8月末と9月末安値でダブルボトム形成に向けた流れへの期待も失速。チャート的には9月5-6日の4728円を起点とした下落トレンドがコンスタントに継続中。流れが変わる為には4640円台上抜けが必要。直近安値更新なら4570円付近から4540円台辺りまで下落余地拡大へ。
週間ベースでは-47円(1.01%)で反落。月間では-52円(1.12%)で続落。

プラチナ価格は1.02%の大幅反落。前日の大幅反発の大半を帳消しにして再び元の下落基調に回帰してしまった状態。下値トライ継続なら、再び下値目安3560円近辺を試すだけでは済まず、3500円割れも想定される。3620円台を超えることができれば流れが変わり始め、とりあえずは3700円台回復への可能性も高まりそう。
週間ベースでは-98円(2.66%)と反落。月間では-171円(4.55%)となって大幅続落。
※参考:金プラチナ国内価格9/30とチャート

2016年9月30日(金)時点の相場
国内金4,595 円 9/30(金) ▼6(0.13%)
国内プラチナ3,587 円 9/30(金) ▼37(1.02%)
NY金1,326.0 ドル 9/29(木) ▲2.3(0.17%)
NYプラチナ1,030.8 ドル 9/29(木) ▲8.5(0.83%)
ドル円101.02 円 9/29(木) ▲0.34(0.34%)

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