金プラチナ短期相場観

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消費マインドには一服感、日米首脳会談に市場は安心感

更新日:2017年2月11日(土)

ミシガン大消費者信頼感指数 2017年2月ミシガン大消費者信頼感指数の2月速報値は95.7となり、2004年1月(103.8)以来13年ぶり高水準となった1月の98.5からは大きく低下しました。しかし、3カ月平均では97.5となり、4カ月連続の上昇で2004年3月(98.0)以来、12年10カ月ぶりの高水準。米国の消費マインドは好調を維持する状態が続くなかでの一服感、という状況のようです。

現況指数は111.2で1月の111.3からはわずかに0.1ポイントの低下、2006年以降で最大となった12月の111.9からは2カ月連続の低下。3カ月平均では111.5と2006年以降で最大。期待指数は85.7で2年ぶり高水準となった1月の90.3からは大きく低下、3カ月平均では2年ぶり高水準で2006年以降最大と並ぶ88.5へと上昇。
現況も期待値でも、好調が続くなかでの一服感、といった状態です。

1年インフレ期待指数は昨年4月以来、10カ月ぶりの2.8%へと上昇。2010年9月(2.2)以来6年3カ月ぶりの低水準へと落ち込んだ12月の2.2%からは急反発。
インフレ期待は、2011年半ばの4.5%付近から続いた低下傾向からの一服感、となっています。

ホワイトハウスで行われた日米首脳会談では、金融政策や貿易に関しての見解の相違はあったものと推測はされるものの、麻生副総理とペンス副大統領とで主導する新たな枠組みで包括的議論を進めていく方針を打ち出し、日米同盟と経済関係強化の方針で一致。共同会見でも終始和やかな雰囲気が伝えられ、トランプ大統領の表情にも、11月の大統領選勝利演説の時のような穏やかさが見られました。

多少の波乱への警戒感もあった市場には、重要イベントを無事やり過ごした安心感も漂い始めた様子です。
ただし、週末もフロリダはパームビーチのマール・ア・ラゴ・ゴルフコース。そのグリーン上で両首脳の対談はまだまだ続きます。

NY金・日足チャート 2017/1/11 - 2/1010日のNY金相場は0.07%の小幅続落。2日連続1240ドル台後半トライに伴う達成感からの調整局面は、トランプ減税期待によるリスクオンの流れを受けてロンドン市場まで続き、1220ドル台前半へ。NY市場にかけては株高基調継続でNYダウは連日の高値更新、しかしドル買い戻しの流れには一服感もあり、金は反発へ。ほぼ無風通過となった日米首脳会談を経て1230ドル台半ばを回復。日足レベルで瞬間的な調整にとどまり、短期上昇トレンドは継続。ただし、上値は目先1250ドルまでで押さえられやすく、1220ドル程度までの間でレンジ形成も。
週間ベースでは+17.4ドル(1.43%)の続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2017/1/11 - 2/10NYプラチナ相場は3日ぶりの反落で1.03%の大幅安。9日NY朝につけた高値1032ドルから10日NY朝の安値993ドルまで40ドル(3.9%)もの急落局面を形成。NY市場での反発局面では1010ドル台半ば回復と乱高下状態。長い下ヒゲを残して上昇基調へと強引に戻した状態ながら不安定感も露呈、短期トレンドは終盤を迎えている可能性も。目先、上値再トライでも1040ドルまで、下値は980ドル近辺まではサポート力に乏しい状態か。
週間ベースでは+5.0ドル(0.5%)の小幅高で3週続伸。

ドル円・日足チャート 2017/1/12 - 2/10ドル円は前日からほぼ変わらず113円台前半での横ばい推移。東京市場での株高円安の流れは上値目安113円台後半到達後に失速。10日ぶりのドル高円安水準となる113円80銭台をピークに欧州・NY市場にかけては軟調推移。警戒感もあった日米首脳会談では、トランプ大統領の通貨と貿易に関する不公平感への言及で瞬間的に112円80銭台へと急落する場面もあったものの、日本を名指さしした訳でもなく元の水準へ。結果的には波乱なくフロリダへと向かった両首脳に市場は安心感、ドル円は急反発後の一服感からの調整の動きが続く展開に。週明けも113円台を維持できれば年初からの下落トレンドはほぼ終息状態へ。
週間ベースでは+0.62円(0.55%)の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/10終値とチャート

2017年2月11日(土)時点の相場
国内金4,773 円 2/10(金) ▲2(0.04%)
国内プラチナ3,934 円 2/10(金) ▲31(0.79%)
NY金1,235.9 ドル 2/10(金) ▼0.9(0.07%)
NYプラチナ1,011.7 ドル 2/10(金) ▼10.5(1.03%)
ドル円113.23 円 2/10(金) ▼0.01(0.01%)

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