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★金プラチナ短期相場観★

CPI上昇で実質金利は低下、インフレ上昇がサポートする金相場
更新日:2017年01月19日(木)
米・実質金利とNY金相場の推移 2017年1月米労働省が18日発表した12月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比+2.1%となり、2014年6月(+2.1%)以来2年半ぶりの高水準となりました。市場予想通りながら、11月の+1.7%からは急加速、7月の+0.8%から8月に+1.1%、9月+1.5%、10月+1.6%と順調なインフレ上昇基調が続いています。
これに対して、名目金利の基準となる米10年債利回りは、足下で12月15日の2.6%近辺をピークに低下基調が続いています。月間平均では、7月の1.5%割れ水準から12月の2.5%付近まで上昇局面を形成してきましたが、今年1月に入ってここまで2.39%と反落の兆し。

米10年債利回り上昇ピークとなった(可能性もある)12月時点で、CPIを差し引いた実質金利は0.39%となり、11月の0.45%から反落(チャート上は逆目盛りの為反発)していました。
実質金利と逆相関関係にある金相場は、これを受けて12月の月間平均1153.3ドルから、1月には現時点で1188.2ドルへと反発しています。

上昇基調が続くCPIが、仮に1月に2.2%へと上昇し、米10年債利回りの月間平均が現状維持となった場合、1月の実質金利は0.19%となり、12月の0.39%から一段と下落し、その勢いが加速する形となります。
もし、米10年債利回りの上昇基調が今後再開し、1月の月間平均が2.6%程度まで上昇した場合でも、1月のCPIが2.2%なら実質金利は0.4%となり、ほぼ横ばい推移の状態となります。

イエレンFRB議長も言うように「インフレ率は目標に近づく」ことになり、その為にはCPIは2%台後半から3%程度までの上昇も見込まれます。
米10年債利回りも、いずれ本格的な上昇局面を迎えることにはなりそうですが、しばらくはCPIの上昇ペースを超えるようなことはないものと想定されます。
インフレ上昇で利上げ見通しも強まることにもなりますが、同時に金相場のサポート材料となる状態もしばらく続く可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2016/12/15 - 1/1818日のNY金相場は0.07%の小幅反落。東京市場からロンドン市場にかけてはゆるやかにドル買い戻しが進行するなかでも1210ドル台前半を維持する底堅さ、しかし引け後に「2019年まで年間数回の利上げを想定」とのイエレンFRB議長発言を受けて1201ドルまで急落。米大統領就任式を前に調整局面を形成し始めた形となり、1200ドルの大台ラインで耐える状態を維持できるかどうかが目先の分岐点に。維持できれば1200ドル台での保ち合いから再度上値トライへの可能性も残され、維持できなければ1180ドル辺りまでの調整も予想される。週末から週明けにかけて、やや後者優勢か。

NYプラチナ・日足チャート 2016/12/15 - 1/18NYプラチナ相場は1.14%の大幅続落。前日に997ドル台まで上昇したことで1000ドルトライの流れはいったん終息した形となり、そこからの軟調推移が継続。NY市場朝にはサポート水準970ドルまで値を下げていったんは反発したものの、NY引け後には970ドルを割り込んで960ドル台へ。目先は990ドルが上限となり、950ドル近辺までの調整局面進行となる可能性が高まった状態。早々に990ドルへと反発できれば1000ドルの大台ラインを大きく上抜ける可能性も極めて高くなりそうだが、現状の流れからはやや厳しいか。

ドル円・日足チャート 2016/12/19 - 1/18ドル円は1.78%の大幅ドル高円安となり、8日ぶりの反発。東京市場朝から続いたドル高円安方向への買い戻しの流れで113円台半ばを回復、イエレン議長発言を受けて急加速すると114円台半ばへ。上昇傾向加速の兆しとなった米12月CPIの結果がイエレン議長の講演内容を裏付ける形となり、今後の利上げ見通しをサポート。さらに財政出動などによる刺激策と相まってさらに利上げペース加速も連想させたか、今朝にかけても堅調推移の展開。やや存在感が薄れかけていたイエレン議長がドル円の調整局面終了に向けて大きく貢献した形。ただし本格的なドル高円安基調再開に向けては117円ラインが当面の節目水準となり、突破できれば119円付近へと高値更新も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/18終値とチャート

19日の国内金価格は0.68%高となって3日ぶりの反発、8月5日(4747)以来5カ月半ぶりの高値水準に到達。ドル高円安への大幅切り返しにサポートされての堅調推移となり、2016年3月高値4941円と7月高値4856円を結んだ抵抗線にぶつかった状態。ここを突破すると近年の主要レンジ上限4800円が意識されことになるが、NY金が1200ドルの大台を割り込めば国内金価格もいったん調整局面形成の可能性が高まるところ。

プラチナ価格は3日ぶりの反発もわずかに3円の小幅高。2015年後半以降の主要レンジ上限3900円付近で反落した流れは続き、円安サポートをNYプラチナの下げ余地が相殺する形で3780円程度までの一段安の余地も。今後、再び今年高値更新へと向う展開となり、3880円に到達した場合には長期レンジ上限3900円を大きく上抜ける可能性も高まるが。
※参考:金プラチナ国内価格1/19とチャート

2017年01月19日(木)時点の相場
国内金:4,747 円 1/19(木) ▲32(0.68%)
国内プラチナ:3,804 円 1/19(木) ▲3(0.08%)
NY金:1,212.1 ドル 1/18(水) ▼0.8(0.07%)
NYプラチナ:971.9 ドル 1/18(水) ▼11.2(1.14%)
ドル円:114.61 円 1/18(水) ▲2.00(1.78%)
→1/18(水)のその他主要マーケット指標

→英ハードブレグジット懸念後退、米国発ドル高牽制スタート 01/18(水)
→ビッグマック指数で見るビッグマック・インフレ率 01/17(火)
→プラチナ価格は主要レンジ上限トライ、年内最高値目標は4800円も 01/16(月)

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