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雇用統計のポジティブ・サプライズでドル高基調への材料出揃う
更新日:2013年11月09日(土)
10月分の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)の伸びが予想外の大幅増となるポジティブ・サプライズで、ようやくドル高の流れが再開し始めた可能性がありそうです。
前日の第3四半期GDP速報値の上振れ、好調が続くISM製造業・非製造業の景況指数、そして米金利上昇と日米10年債金利の拡大、さらには、異次元緩和継続中の日銀に加えてECBの利下げと緩和継続見通しにより、ドル高へと向かう為の材料は出揃った形です。

懸念材料としては、労働参加率の低下、雇用統計と前後してバーナンキFRB議長も労働市場の緩みと経済指標が実態を正しく反映していない可能性に懸念を示しています。そのNFPの伸びについても6ヶ月移動平均で見ると、今年前半の20万人台から減少傾向にあったものが今回時点で17万人台でようやく下げ止まったかもしれない、という状態。さらには個人消費の鈍化、低インフレの問題もあります。

今回の雇用統計のポジティブ・サプライズを受けてテーパリング開始時期への見通しが再び前倒し優勢となりつつあるようですが、まだまだ慎重に見るべき状況のようにも思えます。半月間に渡る政府機関閉鎖の影響が限定的だったことはポジティブ・サプライズかもしれませんが、反映し切れていなかったということにでもなれば、今後のネガティブ・サプライズということになります。

NY金・週足チャート 2013/6/24 - 11/4NY市場、金相場は雇用統計のポジティブ・サプライズを受けて1.83%の急落。サポート水準となっていた1,300ドルラインを下抜けて10月16日以来3週間ぶりの1,280ドル台へ。下方向の節目1,260ドル台を割れるようなら2番底をつけに行く流れに。当面の上値抵抗線は1,350ドル台。
週間ベースでは-28.6ドル(-2.18%)で2週続落。

NYプラチナ・週足チャート 2013/6/24 - 11/4プラチナも0.95%の続落。10月末から維持してきた1,440ドル台から1,480ドルの狭いレンジを下抜けの兆し。このまま明確に下抜けた場合には下押し圧力が高まり、1,400ドルの大台割れ、1,390ドル近辺を目指す流れに。上方向には1,470ドルが抵抗線。
週間では-9.0ドル(-0.62%)と小幅に2週続落。

ドル円は1.06%の急騰。前日比騰落率が1%を超えるのは9月19日以来、終値ベースで99円台を超えるのも9月20日以来のこと。半年近く続いた三角保ち合いを上抜けたことで当面の上昇トレンドが予想されるものの、ここまで何度もダマシに遭った疑心暗鬼のドル円相場には、現時点では、以前のような強いドル高円安トレンドは期待薄。目先の上値目標はまず99円台後半。当面のサポートラインは98円。この後の状況次第では、今年高値を目指す展開へとつながる可能性も。
週間では+0.40円(+0.41%)で2週続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円11/8 NY市場終値とチャート
2013年11月09日(土)時点の相場
国内金:4,301 円 11/8(金) ▼50(1.15%)
国内プラチナ:4,779 円 11/8(金) ▼36(0.75%)
NY金:1,284.6 ドル 11/8(金) ▼23.9(1.83%)
NYプラチナ:1,442.9 ドル 11/8(金) ▼13.9(0.95%)
ドル円:99.13 円 11/8(金) ▲1.04(1.06%)
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