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★金プラチナ短期相場観★

ECBの次は中国人民銀行で金相場にも押し上げ効果、も一時的
更新日:2015年10月24日(土)
中国の政策金利推移 2015年10月ECBの次に動いたのはFRBでも日銀でもなく、中国人民銀行でした。
中国人民銀行は23日、政策金利である1年物の預金と貸出の基準金利をそれぞれ0.25%引き下げ、預金準備率も0.5%引き下げることを発表。合わせて預金金利の自由化も決定。実体経済下支えの為に政策金利を引き下げ、銀行システムの流動性支援の為に預金準備率を引き下げました。
これで昨年11月から6回目の利下げとなり、この1年間で預金金利は3.00%から1.50%へ、貸出金利は6.00%から4.35%まで大幅に引き下げられました。
昨年後半からの実体経済減速への対応が続いており、先日の7-9月期GDP6.9%の信頼性低下を裏付ける形となったようです。

中国の政策金利の推移を見ると、他の主要先進国と同様にリーマンショックの時に大幅利下げを行いましたが、2年後の2010年後半には利上げフェーズに入っていました。しかし、金利は2008年以前の水準まで戻ることはなく、ピークよりも1%以上低い状態が3年間ほど続き、現在の利下げフェーズとなりました。そして今ではリーマン直後の金利を下回る水準にまで引き下げられています。
主要先進国の政策金利の推移でも同じような傾向となっている国も見られます。オーストラリアがそうです。ユーロ圏も小幅ながらも2011年に利上げしたことは失政と言われ、その代償を払わされるように世界最低水準まで利下げし、今でもさらなる利下げが検討される状況です。

このケースが怖くてFRBは今も利上げに踏み切れません。ECBに続いて中国が緩和へと動いたことでドル高の流れがさらに強まり、ドルインデックスはこの2日間で2%超の急騰となっています。
ドル高再加速の兆しで、ドル高懸念再浮上となり、また利上げへの足かせとなりそうです。
早すぎる利上げを警戒するあまり、後手後手に回ってしまうFRBの利上げは、今回も見送り濃厚です。

NY金・日足チャート 2015/9/24 - 10/2323日のNY金相場は0.28%の小幅安で3日続落。中国人民銀行の追加緩和発表を好感し1170ドルから1180ドル手前まで急騰。しかし株高ドル高も同時進行となり、その流れが続いたことで1時間後には金の流れは逆流、1160ドル割れへと20ドルの急落。前週上抜けた200日移動平均線との攻防が続いた結果、下抜けてしまった今週は-20.3ドル(1.72%)と3週間ぶりの反落。上昇基調のなかでの押し目形成フェーズが1160ドル付近でサポートされて終了するか、このまま短期下落トレンド継続か、分岐点に。

NYプラチナ・日足チャート 2015/9/24 - 10/23NYプラチナ相場は1.11%の大幅反落。金に連れての急落局面では1000ドルの大台ラインを割り込んで990ドル台半ばまで下落し、やや持ち直した状態。1000ドルの大台維持をかけての揉み合いのなか、ジワジワと上値が切り下がる軟調推移へ。もう一度しっかりと990ドル前後まで下落する場面は十分に想定される状況に。反発方向へと動き出した場合には8月高値1030ドル台半ばがメドに。
週間ベースでは-22ドル(2.15%)で3週ぶり反落。

ドル円・日足チャート 2015/9/24 - 10/23ドル円は連日0.6%超の大幅高で7日続伸、8月21日以来2カ月ぶりとなる121円40銭台までドル高円安が進行。本田内閣官房参与の「今すぐ追加金融緩和をする必要はない」発言で120円70銭付近から120円30銭台まで急落し、いったんレンジ内に押し戻された形。しかしその後、中国の追加緩和を受けて再び120円台後半へと急騰すると、株高の流れにも連れるように水準を切り上げ続ける展開に。日銀の追加緩和見送りへの不安感やFRBの年内利上げ見送りへの警戒感などを振りきって、レンジブレイクに伴う上昇トレンドが本格的にスタートした様子。短期目標123円台前半を目指す展開へ。なお、7日続伸は今年2回めで5月末以来5カ月ぶり。前回の続伸は6月1日で終了し、いったん下落をはさんで6月5日の今年最高値へとつながっていた。
週間ベースでは+1.95円(1.63%)の大幅反発。週間上昇率が1.5%を超えるのは今年3回め、5月末以来5カ月ぶり。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/23終値とチャート

2015年10月24日(土)時点の相場
国内金:4,837 円 10/23(金) ▲24(0.50%)
国内プラチナ:4,202 円 10/23(金) ▲61(1.47%)
NY金:1,162.8 ドル 10/23(金) ▼3.3(0.28%)
NYプラチナ:1,001.7 ドル 10/23(金) ▼11.2(1.11%)
ドル円:121.44 円 10/23(金) ▲0.75(0.62%)
→10/23(金)のその他主要マーケット指標

←200日移動平均線との攻防 10/26(月)
→期待感を煽るドラギ手法、サプライズの黒田手法、イエレン手法は? 10/23(金)
→南アフリカGDP見通し大幅下方修正で南アランドとプラチナ急落 10/22(木)
→米景気減速懸念が徐々に高まるなかで好調を維持する住宅市場 10/21(水)

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