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★金プラチナ短期相場観★

失望のトランプ会見にマーケットも翻弄、見極めは20日の就任式へ
更新日:2017年01月12日(木)
米大統領選後の勝利宣言スピーチの時のイメージを思い起していた市場の期待はまたも、今年も、裏切られることになりました。
財政出動に関する具体策や、や法人税・所得税の大型減税、さらにはレパトリ減税などに関しても言及することはなく、そのヒントすらつかめず、逆にメキシコ、中国とともに日本も名指しで貿易条件批判。ロシアのサイバー攻撃に関する米情報当局批判にCNN批判も飛び出し、メディアとの険悪ムードも。

「変化を恐れてはいけない」「Yes We Can.Yes We Did」と語ったオバマ大統領の任期最後のスピーチから数時間後、トランプ次期大統領は初の記者会見でも「オバマケアは最悪、撤回し変更する」ことも再度言及、オバマ時代からの方針転換をアピールし、その代表的な公約「メキシコ国境に壁を、フェンスではなく壁を作る」ことも明言しました。

淡い期待を抱いた市場が間違っていたことを思い知らせれることになった、失望のトランプ会見にマーケットも翻弄されることになりました。
しかし、堅調推移が続く米国経済に支えられていることもあり、トランプリスクへの懸念が拡大する訳でもなく、NYダウは史上初の2万ドル再トライの動きも続き、NASDAQは過去最高値を7日続伸で更新中、ポンド安に支えられる英FTSEは12連騰VIX指数も2014年7月16日(11.00)以来、2年半ぶりの低水準となるなど、株式市場ではリスクオンの状態が続きます。

上値の重い、日本株とドル円だけは蚊帳の外状態となり、メキシコペソも国内情勢不安のトルコリラとともに対ドルで過去最安値更新が続きます。トランプ氏に名指しされると急落する自動車業界や製薬会社の株価、通貨、という構図も続き、トランプ旋風に振り回される状態はまだまだ続きそうです。

理解し難い面も多い、トランプ次期大統領への不透明感は漂い続けますが、「変化を恐れてはいけない」時期かもしれません。

NY金・日足チャート 2016/12/9 - 1/1111日のNY金相場は0.94%高となって3日続伸。1180ドル台後半での小康状態からトランプ会見を前に1170ドル後半まで売られ、会見後には一時1198ドルまで急騰。NY終値でも1190ドル台を維持し、11月22日(1211.2)以来1カ月半ぶりの高値水準となり、短期上値目標1200ドルの大台前後にもほぼ到達。トランプ会見への失望から金が買われた形も、次期政権への期待が完全に剥落したわけでもなく、短期的には一服感も生じやすいところ。しかし、今後もまた市場の失望感が強まる場面も訪れることも予想され、中期的には1250ドル辺りまで水準を切り上げる可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2016/12/9 - 1/11NYプラチナ相場は0.65%安となって3日ぶりの反落。980ドル前半での揉み合い状態からトランプ会見前に960ドル台半ばへと下落後、会見を経て反発の流れは予想通り金に連動した展開。しかし、反発は980ドル台半ばまでと金に比べて弱く、今朝にかけても970ドル台へとジリ安の展開。1000ドル付近までの上値余地に対して、980ドル台後半で3日連続上値を押さえられた形となり、短期トレンド一服の可能性も。抵抗水準となりつつある980ドル台半ばを上抜けることができれば1000ドルの大台トライ再開へ。970ドルのサポート水準割れの場合には調整進行で950ドル割れも。

ドル円・日足チャート 2016/12/12 - 1/11ドル円は0.32%のドル安円高となって3日続落。トランプ会見前の期待感再燃で116円80銭台まで上昇したのがこの日の高値となり、会見後の失望感と金利低下で114円20銭台まで急落。しかし、その後は金利の反発とともに115円台半ばまで買い戻される底堅さも。115円割れに伴う下値トライの目安114円割れに対しては若干控えめとなったものの、短期調整局面を終えてしまった可能性も。今朝の東京市場では再び115円割れを試すなど軟調な展開が続いており、好材料がなければ再度114円割れを試す可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/11終値とチャート

12日の国内金価格はわずかに1円の上昇で3日続伸。短期上値目安4720円にしっかり到達し、4カ月ぶりの高値水準を回復したこと、NY金も目安水準に到達し、ドル円の上値も重い状況となり、調整局面入り必至の状況に。いったんは現状水準付近で保ち合い形成後、20日の就任式以降に再度波乱の展開も。

プラチナ価格は0.67%安となって続落。12月から1月にかけて価格水準は急騰しているのに対し、RSIのピークは低下するダイバージェンスを示現。調整しやすい状況から、ようやくそれなりの調整。3750円辺りまでサポート水準候補は見当たらないものの、一方的な調整進行も想定し難い。いずれ、あらためて3880円の高値トライへと向うことになれば、3900円台以上へと水準を切り上げる展開も。
※参考:金プラチナ国内価格1/12とチャート

2017年01月12日(木)時点の相場
国内金:4,720 円 1/12(木) ▲1(0.02%)
国内プラチナ:3,841 円 1/12(木) ▼26(0.67%)
NY金:1,196.6 ドル 1/11(水) ▲11.1(0.94%)
NYプラチナ:976.4 ドル 1/11(水) ▼6.4(0.65%)
ドル円:115.40 円 1/11(水) ▼0.37(0.32%)
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