金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

インフレ期待は急上昇中、年後半の利上げ加速を後押しへ
更新日:2017年02月14日(火)
NY連銀・ミシガン大1年期待インフレ指数 2017年1月-2月NY連銀が発表した1月の1年後のインフレ期待値の中央値は2.98%となり、2015年6月の3.00%以来、1年7カ月ぶりの高水準となっています。2013年夏の3.4%をピークに低下傾向が続き、2016年1月の2.4%で底打ち、2.6%前後の揉み合い状態を経て12月には2.83%へと上方ブレイクし、一段と急上昇した形となりました。
ミシガン大の1年期待インフレでも、6年3カ月ぶりの低水準となった12月の2.2%で底打ちし、1月には2.6%、2月速報値では2.8%へと急上昇が続きます。
低下傾向が続いていたインフレ期待値は、2016年に底打ちし、上昇フェーズがスタートしているようです。

実際のインフレ率では、消費者物価指数(CPI)が12月にようやく、2年半ぶりに2%台を回復して2.1%、コアCPIは2.2%で横ばい推移の状態。FRBの物価目標の基準となる個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)は12月に2年3カ月ぶりとなる1.6%まで回復、コアPCEは1.7%での横ばい推移。
いずれも、もう一段の上昇が待たれる状況にあり、インフレ押し上げ要因となる賃金上昇率は1月に急失速原油価格も12月中旬以降は52-3ドル近辺での横ばい推移が続きます。

年前半の利上げ材料にはなり難い状況ですが、インフレ期待値の上昇とともに、年後半にかけては実際のインフレ率ももう一段上昇する可能性も高く、さらにはトランプ政策によって景気が刺激されれば、利上げペースの加速を後押しすることにもつながりそうです。

NY金・日足チャート 2017/1/12 - 2/1313日のNY金相場は0.82%安となって3日続落。東京市場朝の円安主導によるドル高の流れは続かなかったものの、ロンドン・NY市場にかけてもドル高優勢の展開で米長期金利も上昇、NYダウは3日続伸で最高値更新と株高の流れも続き、2月3日以来10日ぶりの水準へと調整。年末から続いた上昇トレンドの流れはほぼ終息状態となり、調整局面拡大か保ち合い推移への移行か。1180ドル台から1240ドルまでのレンジが当面の上下の節目となり、目先は1200-1210ドル辺りまででサポートされる可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2017/1/12 - 2/13NYプラチナ相場は1.13%の続落。週末には990ドル台から1010ドル台へと急反発した後、週明けには1010ドル台から990ドル台へと急反落と乱高下の展開で連日1%超の下落。9日高値1032ドルをピークに高値圏での乱高下を経て調整局面入りへ。1020ドル台が当面の抵抗水準となり、980ドルラインが目先のサポート水準、下抜けると940ドル台まで調整幅拡大へ。

ドル円・日足チャート 2017/1/13 - 2/13ドル円は0.44%の反発。東京市場朝に114円20銭付近まで急騰したのがこの日の高値となり、113円台後半での揉み合いの展開に。日米首脳会談後の円高リスク剥落に伴う上昇も新たなドル高材料にも乏しく、上値目安113円台後半に到達したことによる達成感も。目先は113円台で揉み合いながら今夜のイエレンFRB議長の議会証言待ちへ。円高方向には112円後半がサポート水準となりやすく、ドル高方向には114円台前半までで上値は押さえられやすい状況。3月利上げへの可能性を示唆するようなタカ派発言が(ないと予想されるが)あれば1月後半の高値水準115円台の攻防へも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/13終値とチャート

14日の国内金価格は0.5%安となって9日ぶりの反落。上値目標4780円台辺りをオーバーランして戻ってきた形となり、程良い水準へ、最低限の調整局面も形成した状態に。RSIの逆行現象が示すとおりに失速した状態でもあり、上昇トレンド維持も終盤へと差し掛かってきた様子。目先はもう一段の調整か保ち合い形成が予想され、今回も近年の主要レンジ4800円超えは短命で終わってしまった可能性も。ただし、再度高値更新へ向う展開となった時には昨年7月高値4860円近辺が次の上値目安に。

プラチナ価格は4日ぶりの反落で1.27%の大幅安。パワー不足の状態でなんとか高値圏を維持していた状態から、力尽きての急反落。やはり近年の主要レンジ上限3900円超えに伴う反落リスクが勝ってしまった形となり、下値警戒感が高まる状況に。3880円を割り込むと大幅下落局面形成への可能性、当面の下値目安は3730円近辺まで。確率的にはかなり低いと思われるが、切り返して再度高値更新なら4000円台を目指す流れ再開への可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格2/14とチャート

2017年02月14日(火)時点の相場
国内金:4,790 円 2/14(火) ▼24(0.50%)
国内プラチナ:3,885 円 2/14(火) ▼50(1.27%)
NY金:1,225.8 ドル 2/13(月) ▼10.1(0.82%)
NYプラチナ:1,000.3 ドル 2/13(月) ▼11.4(1.13%)
ドル円:113.73 円 2/13(月) ▲0.50(0.44%)
→2/13(月)のその他主要マーケット指標

←トランプにらみのイエレンはタカに転身!?も3月利上げはなし 02/15(水)
→1ラウンドハーフのゴルフ外交後の株高円安で金価格は4800円台へ 02/13(月)
→消費マインドには一服感、日米首脳会談に市場は安心感 02/11(土)
→失業保険申請件数は43年ぶり低水準、回復が遅れる米雇用指標は? 02/10(金)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★