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2016年世界の金埋蔵量、2035年に地球上の金鉱山から金消滅!?
更新日:2017年02月18日(土)
世界の金産出量推移・金埋蔵量 2016年米国の地質調査所(USGS:U.S.Geological Survey)が公表する「Mineral Commodity Summaries」によれば、世界全体の金鉱山に埋蔵される金の量は2016年末時点で57,000トン。
同レポートによる2016年の世界全体の金産出量は3,100トン。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のレポートでは2016年の金産出量は3,236トン。
2017年以降、世界全体で毎年3,000トンの金が産出されると仮定すると、計算上は2035年末には世界中の金鉱山に埋蔵されている金が全て掘り出されることになります。

現実的には、海底も含めて新たな金の鉱脈が発見され、金埋蔵量は増加(もしくは減少ペースは減速)することも想定されます。また、産出された金は地上から消滅することもないので、リサイクルされて市場に出回ることになり、理論的には地球上の金の絶対量は減少することはありません。

しかし、100%完全にリサイクルされることはないと推定されること、中国やインドに代表される宝飾品や投資目的の現物需要が高水準で推移し続けると思われること、金の現物を裏付けとする金ETF需要の高まり(時に大量売却もありますが)などを想定すると、市場に出回る金の絶対量は、減少することはあっても、極端に増加することは考え難いところです。
市場の金流通量が一定なら、インフレ率上昇とともに、金価格も上昇していくことになります。

国別の金埋蔵量と世界シェアは以下のとおり。
1位:豪州 9,500トン(16.7%)
2位:ロシア 8,000トン(14.0%)
3位:南アフリカ 6,000トン(10.5%)
4位:米国 3,000トン(5.3%)
4位:インドネシア 3,000トン(5.3%)
6位:ブラジル 2,400トン(4.2%)
6位:カナダ 2,400トン(4.2%)
6位:ペルー 2,400トン(4.2%)
9位:中国 2,000トン(3.5%)
10位:ウズベキスタン 1,700トン(3.0%)
11位:パプアニューギニア 1,500トン(2.6%)
12位:メキシコ 1,400トン(2.5%)
13位:ガーナ 990トン(1.7%)

2016年の金産出量と金埋蔵量から、枯渇までの期間を単純計算すると、
豪州は35年、ロシアは32年、南アフリカは42年、米国は14年、インドネシアは30年、ブラジルも30年、カナダは14年、ペルーは16年、中国は・・・4年?

中国は人民元を国際決済通貨として国際通貨基金(IMF)のSDRに採用されることを目的に、その裏付けの一つとなる中央銀行の金準備保有量について、2015年から正確な数値を公表し始めました。
しかし、金の埋蔵量については、正確な数字を公表すべき理由は当面、見当たりません。

NY金・日足チャート 2017/1/19 - 2/1717日のNY金相場は0.2%の小幅安で3日ぶりの反落。東京市場の時間帯には1240ドル割れでの小動き、米長期金利低下と株安基調が進行したロンドン市場では1240ドル台へと水準を切り上げ、1週間ぶり高値水準となる1245ドルまで上昇。しかし、これも長続きはせずNY市場では株価反発とドル買いの流れに1240ドル割れ。NYダウが終盤の巻き戻しでわずかに前日比プラス圏へと浮上し、7日連続の最高値更新となったことに呼応するように金は1230ドル台半ばまで値を下げて週末の取引を終了。当面の上値目標1250ドル後半以上を目指す為には早々の1240ドル台回復が必要。そうでなければ1220-40ドルの保ち合い状態へと回帰、さらにこの日の高値と8日高値とでダブルトップ形成への可能性も。
週間ベースでは+3.2ドル(0.26%)の小幅高で3週続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2017/1/19 - 2/17NYプラチナ相場は3日ぶりの反落で0.96%の大幅安。調整局面入り濃厚とも思われながらの高止まり状態からようやく調整への動きとなり、NY市場朝には10ドルほどの急落。しかし、これまでの足場固めが功を奏した形で1000ドルの大台割れは回避。短期的には三角保ち合いを形成し、上値の重い状態も継続。1000ドルの大台割れなら960ドル台辺りまでの大幅調整の可能性が高まり、1020ドルの上限突破へと再反発するようなら1040ドル台が次の上値目標に。
週間では-5.7ドル(0.56%)の小幅安となり、4週間ぶりの反落。

ドル円・日足チャート 2017/1/19 - 2/17ドル円は0.3%のドル安円高で3日続落。NY市場3連休前、欧州市場ではややリスク回避的な円高ドル高進行でドル円は112円60円まで下落。辞任したマイケル・フリン前米大統領補佐官の後任候補ロバート・ハワード元中央軍司令官が就任要請を断るなどトランプ政権の迷走状態は続き、フランス大統領選を巡っては左派系候補協力の噂からEU離脱派の国民戦線ルペン氏有利へ、との思惑も浮上したことなども影響した可能性。対ユーロでのドル高進行に伴い、ドルインデックスは反発したものの、ドル円の反発は限定的に。ドル高円安方向への反発の流れは大きく減速し、112円台を維持できるかどうかが目先の課題に。
週間ベースでは-0.33円(0.29%)、長めの上ヒゲを残しての小幅反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/17終値とチャート

2017年02月18日(土)時点の相場
国内金:4,819 円 2/17(金) ▼16(0.33%)
国内プラチナ:3,924 円 2/17(金) ▼20(0.51%)
NY金:1,239.1 ドル 2/17(金) ▼2.5(0.20%)
NYプラチナ:1,006.0 ドル 2/17(金) ▼9.7(0.96%)
ドル円:112.90 円 2/17(金) ▼0.34(0.30%)
→2/17(金)のその他主要マーケット指標

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