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米10年債利回りは2.6%超え、NY金は1200ドル割れへの警戒感も
更新日:2017年03月14日(火)
米10年債利回りと逆相関のNY金 2017年3月13日米10年債利回りが2.6%を超えてきました。根強い利上げ観測と利上げペース加速への思惑から債券売りが優勢となり、米10年債利回りは上昇基調が続きます。瞬間的には昨年12月15日のピーク2.63%台に迫る水準まで上昇し、今朝も2.6%以上を維持。
米10年債利回りの2.6%は、2013年後半から2014年前半にかけてはサポート水準となり、2014年後半には抵抗水準となった重要な節目水準。昨年末と並び、2年3カ月ぶりに節目水準まで上昇してきたことになり、この水準を完全に上抜けると、2013年に2度つけた高値水準3.0%までの上昇も意識されやすくなりそうです。

米10年債利回りと逆相関の関係にあるNY金相場も、過去に重要な節目水準となってきた1200ドル近辺の水準に落ち着いた状況となっています。
米10年債利回りとNY金との逆相関関係は、90日相関係数での近年のピークは今年1月、30日相関係数では昨年7月。現状ではいずれも若干低下し、逆相関関係は多少弱まる状態にはありますが、90日相関係数では長期的にも強めの逆相関状態が続く関係性。

2月末までのNY金の上昇局面では、米10年債利回りはやや下げ渋る状態となり、30日相関係数での逆相関状態は弱まりましたが、3月のNY金急落局面では米10年債利回りも急騰し、30日相関係数でも逆相関関係が再び強まる状態です。

FOMCを経て、米10年債利回りが2.6%超えの水準からさらに上昇し、トランプ政権の減税やインフラ投資などが本格化することになれば、年後半に向けて予想される2.75%から3.00%の水準を目指す流れがスタートする可能性も高まります。
そうなると、少なからず金の下落圧力も再び強まることになり、FOMC後には1200ドル割れが本格化し、金利上昇ペースに連れて1100ドル台後半、年末にかけては1100ドル辺りまでが意識されるようなケースも想定しておく必要も出てきそうです。

NY金・日足チャート 2017/2/6 - 3/1313日のNY金相場は0.14%の小幅高となり、2月27日以来10営業日ぶりの反発。時間外での反発は1210ドルまでにとどまり、NY市場にかけては1200ドル台前半での小動きに終始。FOMCを控えての警戒感から様子見状態となり、上下の値幅はわずか8.9ドルと2月7日(8.3ドル)に次いで今年2番めの小動き。重要な節目水準1200ドルを割り込むような売り圧力も無ければ、しっかりと下げ止まって反発するような材料もない状態。ゆるやかに下落し始めた90日移動平均線(1205.6)を割り込んで3日め、目先はこのラインとの攻防状態も予想され、上抜けたとしても昨年12月からの上げ幅の38.2%戻し(1211.2)から1220ドルまでが抵抗水準となりやすく、大台割れなら61.8%戻し(1178.0)近辺が最初のサポート水準候補に。

NYプラチナ・日足チャート 2017/2/6 - 3/13NYプラチナ相場は0.32%の小幅続伸。しかし、この日も先週末に続いて上値は950ドルラインで押さえられ、上下の値幅は10.5ドルで今年3番目の小動き。下落局面一服も、しっかりと下げ止まって反発へ、という状況にもない。目先の方向感は金に委ねる形で反発方向へは950ドルラインを超えると12月からの上昇幅の半値戻し(968.3)辺りまでが次の目安に、下方向には76.4%戻し(926.2)から910ドル台辺りまでが意識されそう。

ドル円・日足チャート 2017/2/7 - 3/13ドル円は0.1%のドル高円安で小反発。3日続伸後に上ヒゲ陰線を残した先週末の流れを次ぐ形でロンドン市場序盤に114円40銭台まで下げた後、NY市場にかけての反発の動きも115円にわずかに届かず。やはり様子見状態に終始し、上下の値幅は50銭にも満たず、今年2番めの小動き。目先は114円台半ばでは比較的底堅く、その下では113円台後半がサポート水準に。上方向には115円台前半までは上昇しやすい状態。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/13終値とチャート

13日の国内金価格は0.31%の反落で2月7日以来の安値水準。NY金の1200ドル維持も上値も重く、為替も小康状態、いずれも短期目安水準到達済の状態にあり、FOMC通過までは大きな流れは発生し難い状況。これに伴い、国内金価格は下値目安4700円近辺を目指した流れが止まる訳でもなく、失速しながらも継続中。目先は10月から3月までの上昇幅の38.2%戻し(4728)近辺もサポート水準候補に。

プラチナ価格は0.53%の反落。5日ぶりに反発した前日上昇分を全て帳消し、3750円台で推移する90日移動平均線が抵抗線となってしまった形で、3730円の200日移動平均線を再度下抜け。下値警戒感が再び強まり、3720円台を維持できなければ下落基調再開で下値目安は3670円台辺りまで。3750円台へと反発できれば反発基調スタートの可能性もあり、3800円も視野に。
※参考:金プラチナ国内価格3/14とチャート

2017年03月14日(火)時点の相場
国内金:4,752 円 3/14(火) ▼15(0.31%)
国内プラチナ:3,722 円 3/14(火) ▼20(0.53%)
NY金:1,203.1 ドル 3/13(月) ▲1.7(0.14%)
NYプラチナ:941.2 ドル 3/13(月) ▲3.0(0.32%)
ドル円:114.88 円 3/13(月) ▲0.12(0.10%)
→3/13(月)のその他主要マーケット指標

←NY連銀2月消費者調査でもインフレ期待値は上昇傾向だが 03/15(水)
→国内プラチナ価格の急落、ここまでは想定の範囲内 03/13(月)
→2月米雇用統計は好結果、3月利上げ確定を織り込んで材料出尽くし 03/11(土)
→世界のプラチナ需給 2016年第4四半期と2017年見通し 03/10(金)

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