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米地区連銀とISM製造業景況指数はそろそろピーク水準に
更新日:2017年03月17日(金)
NY・フィラデルフィア連銀・ISM製造業PMI 2017年3月15日に発表された3月のNY連銀製造業景況指数は16.4となり、市場予想を上回る好調ぶりを示したものの、2年5カ月ぶりの高水準となった2月の18.7からは低下しました。
16日に発表された3月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数も32.8と高水準、が、しかし33年ぶり高水準となった2月の43.3からは大きく低下しました。
2月の主要地区連銀の製造業景況指数はいずれも数年ぶりの高水準を記録し、半年後の見通しでは大半が1月から低下していました。

米国の各地区連銀の製造業PMIでは、2月時点でそろそろピーク水準に到達しつつある状況とも思われた状態から、それを裏付けるかのようにNY連銀、フィラデルフィア連銀の指数は3月に反落しています。
特に各地区連銀の先行指数的な推移を辿ってきたフィラデルフィア連銀の数値は歴史的高水準をつけた2月がピークとなって低下局面入りした可能性に警戒すべき時期に入ってきた様子も。

過去にピークを過ぎた後の低下局面では、必ずマイナス圏まで落ち込み、景気減速期を迎えていました。
NY連銀の数値は過去のピーク水準と比較すると、まだ上昇余地を残しているようにも見えますが、2012年には今回と同水準でピークを迎えてマイナス圏へと下落していました。NY連銀の期待指数は12月と1月に5年ぶり高水準(49.7)となった後、1月は41.7、2月は37.4まで大きく低下しています。

ISM製造業景況指数も2月には2年4カ月ぶりの高水準となる57.7へと上昇していましたが、そろそろ過去のピーク水準付近に差し掛かっています。
あと数カ月程度でISMの数値もピークを迎え、再び50以下の水準へと向う景気減速局面がスタートする可能性も否定できません。

6月に今年2回めの利上げが決定されない場合、年後半にかけては製造業の景気減速が足かせとなる可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2017/2/9 - 3/1616日のNY金相場は2.2%の大幅反発。FOMCの結果を受けた流れでNY朝には1230ドル台まで上昇、しかし米10年債利回りが小幅反発に転じたこともあり、上値も重くなると、2週間ぶりの水準となる1220ドル台半ばに落ち着いた状態。1200ドルの堅めのサポートラインに支えられ、足掛け6日間に渡る90日移動平均線との攻防から上方向へと大きく抜け出し、地合い好転の兆しも。中長期的には昨年夏以降上値を切り下げ、2015年末以降下値も切り上げる大きな三角保ち合いを形成中。当面は1200ドルから1260までの間で主要レンジと方向感を探る展開へ。目先は1230ドル手前の21日移動平均線に抵抗感も。

NYプラチナ・日足チャート 2017/2/9 - 3/16NYプラチナ相場も3日ぶりの反発で2.31%の大幅高。FOMC後の流れで時間外に970ドル台の高値をつけると、金に先行する形で頭打ちとなってNY市場では950ドル台まで値を戻しての推移。結果的に2月末までの上昇局面を支えてきた20日移動平均線にも届かず、金よりも長めの上ヒゲを残した状態。金との価格差も11月以来4カ月ぶりとなる268.7ドルまで拡大。反発力の弱さも少し気になるところ。当面は930ドルから1000ドルまでの広めのレンジ内での推移となり、960ドル台で推移する90日移動平均線が抵抗水準となる前に上抜けておきたいところだが。

ドル円・日足チャート 2017/2/10 - 3/16ドル円はわずかに0.06%のドル安円高となって3日続落。FOMC後の急落からの反発は限定的となって113円半ばが超えられず、逆に下値は半月ぶりの113円割れを何度か試す展開。NY市場での米10年債利回り反発と日米金利差拡大にも追随し切れず、113円台前半での低迷状態が継続中。結果的には113円後半の節目を割れたことで下値目安112円台後半まで下落した形となり、反発への可能性も想定されるものの、週末であることやその週末に行われるG20での為替絡みの発言などへの警戒感なども重石に。一時的には112円台を再度試したとしても、無事週明けを迎えることになれば多少の反発も。目先は20日移動平均線のある113円後半に抵抗感も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/16終値とチャート

17日の国内金価格は0.23%の小幅続伸。3月前半の急落局面はFRBの利上げ見通し維持に支えられた形となり、下値目安4700円近辺にも少し距離を残して反発へと向かい始めた可能性も。短期的には軟調推移の状態から抜け切れてはいないものの、中期的には右肩上がりの推移が続く90日移動平均線にも支えられる形でゆるやかな上昇基調継続見込み。目先は高値保ち合いを下抜けた節目水準4790円を早期回復できるかどうか。
週間ベースでは+22円(0.46%)の小反発。

プラチナ価格は0.53%の反落。大きく上下に振れた2月後半の逆三角保ち合いを3月初旬に下抜けて急落局面を形成し、下値目安3720円近辺で下げ止まった後、小幅保ち合い形成となるなかで再び上下に振れる展開に。90日移動平均線とこれをデッドクロスしてきた9日移動平均線とに上値を押さえられ、3800円までの反発も想定された流れも巻き戻された可能性も。金との価格差も11月末以来4カ月ぶりとなる1037円まで拡大。
週間では+18円(0.48%)となり、5週間ぶりの小反発。
※参考:金プラチナ国内価格3/17とチャート

2017年03月17日(金)時点の相場
国内金:4,778 円 3/17(金) ▲11(0.23%)
国内プラチナ:3,741 円 3/17(金) ▼20(0.53%)
NY金:1,227.1 ドル 3/16(木) ▲26.4(2.20%)
NYプラチナ:958.4 ドル 3/16(木) ▲21.6(2.31%)
ドル円:113.31 円 3/16(木) ▼0.06(0.06%)
→3/16(木)のその他主要マーケット指標

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