金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

賃金上昇率にもACピーク水準到達警戒感
更新日:2017年03月22日(水)
賃金上昇トラッカーと平均時給 2017年2月アトランタ連銀が発表する賃金上昇トラッカーは、2月に3.2%となり、1月の3.2%から変わらず。個人時給の中央値の前年比を3カ月平均で示すこの指標は、昨年10-11月に3.9%まで上昇し、2008年11月(4.0%)以来7年11カ月ぶりの高水準となっていましたが、12月には3.5%へ、そして年明けには3.2%まで急反落し、反発できていない状態です。

雇用統計で発表される平均時給の前年比データでは、12月に2.85%まで上昇し、2009年6月(2.88%)以来7年半ぶりの高水準となりましたが、翌1月には2.60%へと反落、2月には2.80%へと反発した状態。

平均時給で見る賃金上昇率は、中央値で示す賃金上昇トラッカーに牽引される形で賃金インフレ上昇基調を維持してきましたが、賃金上昇トラッカーの伸びが頭打ちの可能性も示すような状況となりつつあり、平均時給も2.6-2.8%近辺での揉み合い状態となってきました。

過去、2009年の金融危機以前(BC:Before Crisis)のピーク水準は、賃金上昇トラッカーでは前年比+4.0%前後、平均時給の伸び率では3%台前半。2001年までの賃金上昇トラッカーのピークは5%前後となっていました。
金融危機以降(AC:After Crisis)のピーク水準は、賃金上昇トラッカーでは3.5%前後へと切り下がり、平均時給も2%台後半へと切り下がる可能性もありそうな状態となっています。

トランプ政権への期待感失速とともに、賃金インフレ上昇の勢いにも翳りが見え始め、GDP成長率などとともにBCピーク水準から低下するACピーク水準に、賃金上昇率もそろそろ到達しつつあるのでは?という警戒感も漂い始めます。

NY金・日足チャート 2017/2/14 - 3/2121日のNY金相場は1.01%の大幅高で4日続伸。オバマケア改廃法案をめぐる不透明感や減税策遅延懸念などトランプ政権の実行力に対する不安感も高まり始め、NYダウは昨年10月以来、5カ月ぶりとなる200ドル超、1%超の大幅安。NY原油も11月末以来4カ月ぶりの安値水準となる47ドル台へと下落。ドルインデックスは2月初旬以来1カ月半ぶりの100ポイント割れ。ゆるやかなドル安基調の流れは、NY市場ではリスク回避へと増幅される展開となり、NY金は1230ドル台前半から1240ドル台後半へと急騰。終値でも3月1日(1250ドル)以来、3週間ぶりの水準。3月前半の下落幅の76.4%をほぼ戻し、目先は今年高値圏1260ドルラインが抵抗水準となって上昇一服も。突破出来れば1300ドルの大台ラインも意識される展開へ。

NYプラチナ・日足チャート 2017/2/14 - 3/21NYプラチナ相場は0.1%の小幅安となり、4日ぶりの反落。金に追随する展開でNY市場朝には一時3月7日(981.7)以来、2週間ぶり高値圏となる977ドルまで上昇。しかしその後が続かず、さらに上値を伸ばす金につき切れず、株安基調にも連れる形で970ドル台を維持するのがやっと。3月前半の急落幅の38.2%戻し達成と同時に息切れ、20日移動平均線にも上値を押さえられた形。ここを超えるとができれば61.8%戻しとなる1000ドルの大台ラインが次の節目水準に。

ドル円・日足チャート 2017/2/15 - 3/21ドル円は0.74%のドル安円高となって6日続落、昨年11月22日(111.13)以来、4カ月ぶりのドル安円高水準。米10年債利回りは2月末以来の2.4%台前半へと下落し、日米金利差も縮小傾向が続き、ドル円の上値を押さえる状態が続く。ただし、2月上旬と下旬にも111円50銭近辺の安値をつけており、現状水準で反発できればトリプルボトム形成への可能性も。反発できなければ昨年11月からスタートしたトランプラリーの半値戻しとなる110円前後が意識される。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/21終値とチャート

22日の国内金価格は0.27%の反発。円高進行ペースを上回るNY金の反発に支えられ、3月前半の下落局面からのゆるやかな反発局面が継続、38.2%戻しとなる4794円までもあとわずか。水平状態となってきた21日移動平均線の4801円から、下落幅の半値戻しとなる4812円辺りまで戻すことができれば、短期トレンドも好転へ。

プラチナ価格は0.56%の反落。抵抗線となりつつあった90日移動平均線をわずかに上抜け後の再反落、抜け切れずに揉み合う形となり、反発基調継続か下値トライ再開かの攻防状態へ。3770円以上へ水準を切り上げることができれば上値余地は3800円台半ばまで拡大も。逆に3740円割れなら安値更新で3680円近辺までの下落余地も。
※参考:金プラチナ国内価格3/22とチャート

2017年03月22日(水)時点の相場
国内金:4,786 円 3/22(水) ▲13(0.27%)
国内プラチナ:3,747 円 3/22(水) ▼21(0.56%)
NY金:1,246.5 ドル 3/21(火) ▲12.5(1.01%)
NYプラチナ:971.4 ドル 3/21(火) ▼1.0(0.10%)
ドル円:111.71 円 3/21(火) ▼0.84(0.74%)
→3/21(火)のその他主要マーケット指標

←中古住宅販売件数にもACピーク水準到達警戒感 03/23(木)
→シカゴ連銀全米活動指数は成長加速、そしてACのピーク水準へ 03/21(火)
→ミシガン大消費者信頼感指数は好調、5年インフレ期待は過去最低 03/18(土)
→米地区連銀とISM製造業景況指数はそろそろピーク水準に 03/17(金)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★