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★金プラチナ短期相場観★

中古住宅販売件数にもACピーク水準到達警戒感
更新日:2017年03月23日(木)
米・中古住宅販売件数 2017年2月全米不動産業者協会(リアルター協会【NAR:The National Association of Realtors】)が22日発表した米2月の中古住宅販売件数は、年率換算で市場予想の555万件程度を大きく下回る548万件。住宅市場のピークとなっていた2007年2月以来、ほぼ10年ぶりの高水準となった1月の569万件からは急減。昨年9月以来、5カ月ぶりの水準となっています。

中古住宅市場の在庫不足が大きく影響し、供給不足に伴う価格上昇が60カ月連続となっていることも販売件数急減につながっているようです。
労働市場が完全雇用となるなか、2016年後半からの住宅需要増に伴う販売件数急増も、住宅ローン金利上昇などの阻害要因もあり、いったん腰折れの可能性も示す状態となりました。

供給不足が解消方向に向い、労働市場がさらに改善すれば、再び需要増、販売件数も加速へと向う可能性も十分想定されますが、この2月の548万件という水準は、近年のピーク水準にもなり得る水準でもあります。
2015年7月に548万件に到達して以降、いったん減少後の2016年1月にも548万件まで増加、その後も4月に548万件、5月547万件、6月も548万件、9月には547万件。
2015年後半以降は550万件手前がピーク水準となり、2016年10月から2017年1月までは一時的にこの水準を超えた状態、となっています。

次月以降、もし550万件超に届かない状態が続くようなら、個人消費の景気見通しを反映する中古住宅販売件数も、金融危機以降(AC:After Crisis)のピーク水準に到達した可能性への警戒感が高まります。

NY金・日足チャート 2017/2/15 - 3/2222日のNY金相場は0.26%の小幅高で5日続伸。NY市場では一時2月28日(1259.3)以来の高値水準となる1250ドル台前半まで上昇。オバマケア代替法案可決に向けては共和党内に残る反対票の行方が懸念され、経済政策への先行き不透明感とともに、いつまでたっても「驚異的な」減税政策が出てこないトランプ政権への不信感も募る状況。米長期金利低下とドル安流れはこの日も続き、金価格をサポート。ただしNY市場終盤にかけては株価持ち直し、ドル売りの巻き戻しとなり、NY金は1250ドル台を維持できず、反発局面には一服感も。日米の政局リスクへの警戒感も漂い、予想外の展開となった場合には1260ドルの抵抗水準突破も。

NYプラチナ・日足チャート 2017/2/15 - 3/22NYプラチナ相場は0.98%の大幅続落。前日に3月前半の急落幅の38.2%戻し(976.8ドル)達成となる977ドルまで上昇したのがいったん戻りのピークとなってしまった形での軟調推移。この日の安値では23.6%戻し(960.0)付近まで下落し、目先のサポート水準候補に到達。この水準を維持できなければ、930ドル台の安値再トライの可能性も。上方向には、970ドル台を再度しっかり突破できれば1000ドルの大台ライン近辺を目指す戻り基調再開の可能性も。

ドル円・日足チャート 2017/2/16 - 3/22ドル円は0.49%のドル安円高となり、1月以来今年2度めの7日続落。終値では昨年11月22日(111.13)以来、4カ月ぶりのドル安円高水準、NY市場では111円割れを何度か試し、110円70銭台の安値も4カ月ぶりの円高水準。米10年債利回りは一時2.4%割れへと下落し、日米金利差縮小傾向も継続。今朝の東京市場では111円台前半へと反発も、本日は証人喚問も予定され、国内政局リスクへの警戒感もあり株価とともに円安方向への上値は重い状況。一時的にはトランプラリーの半値戻し、110円前後までの下げ余地を試す可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/22終値とチャート

23日の国内金価格は0.25%の反落。3月前半の下落局面からの反発は38.2%戻し(4794円)手前でいったん頭打ち、流れは好転し切れずに保ち合い形成の様相も。4790円が目先の抵抗水準となり、突破できれば反発基調再開で当面の上値目標は4850円近辺まで。下方向には3月安値4730円台までではサポートされやすく、しかし安値更新の場合には4700円割れリスクも。

プラチナ価格は1.33%の大幅続落となり、今年安値を更新。3月前半の急落局面からの戻り途中での小幅揉み合い状態を下抜けた形となり、下げが加速。やや売られ過ぎ感も強まり、一方的な下落局面が再開するような状況にも見えず、目先は3680円近辺まで若干の下げ余地を残す状況か。ただし、想定外の国内要因によって株安円高の流れが強まるような事態となった場合には一時的に大幅下落の可能性も警戒され、昨年12月半ば以降の安値圏3600円台前半も意識される。
※参考:金プラチナ国内価格3/23とチャート

2017年03月23日(木)時点の相場
国内金:4,774 円 3/23(木) ▼12(0.25%)
国内プラチナ:3,697 円 3/23(木) ▼50(1.33%)
NY金:1,249.7 ドル 3/22(水) ▲3.2(0.26%)
NYプラチナ:961.9 ドル 3/22(水) ▼9.5(0.98%)
ドル円:111.16 円 3/22(水) ▼0.55(0.49%)
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←新規失業保険申請件数は2月末に47年ぶり低水準、歴史的ピーク? 03/24(金)
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