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米6月住宅着工件数上振れもピークアウト警戒感継続でドル売り
更新日:2017年07月20日(木)
米住宅着工件数 2017年6月米商務省が発表した6月の住宅着工件数は年率換算で121.5万件。市場予想の116万件を大幅に上回り、2月(128.8万件)以来4カ月ぶりの高水準。109.2万件から112.2万件へと上方修正された5月からも+8.29%の増加となり、前月比では昨年12月(+10.36%)以来半年ぶりの大幅増、3カ月連続で低下していた流れからも反転した形。

しかし、近年のピークとなった昨年10月の132.8万件(9年2カ月ぶり高水準)を大きく下回る水準にとどまり、6カ月平均では3月の124.3万件がピーク(9年4カ月ぶり高水準)となって、その後3カ月連続の減少で120.07万件。12月(119.90)以来、半年ぶりの低水準となっています。

先行指標となる建設許可件数も6月は125.4万件と市場予想の120.1万件を大きく上回る好結果。13カ月ぶり低水準となった5月の116.8万件からも大幅反発となり、3月(126.0)以来3カ月ぶりの水準。ただし、これも1年7カ月ぶり高水準となった今年1月の130.0万件には及ばず、6カ月平均では2月の126.6万件が近年のピーク(9年3カ月ぶり高水準)となり、以降4カ月連続減少で6月は123.8万件。昨年11月(123.0)以来7カ月ぶりの水準へと低下しています。

労働力不足や用地不足が指摘され、資材コスト上昇も影響し、伸び悩みの状態が続くなか、単月で見れば好結果となった6月の住宅着工件数も許可件数も、長期的な推移ではピークアウト警戒感が残る状況となっています。
指標発表直後には、わずかにドル買いが進行した後にドル売りが急速に進行しました。それほどの好結果でもないことを確認した上で売りを仕掛けた向きも多かったのかもしれません。

NY金・日足チャート 2017/6/14 - 7/1919日のNY金相場はわずかに0.01%高となって4日続伸。6月6日の今年最高値1298.8ドルから7月10日安値1204.4ドルまでの38.2%戻し(1240.2)到達による反発基調一服となり、1240ドルをはさんでの小動き。米株主要3指数が揃って過去最高値更新となり、NASDAQに至っては2年5カ月ぶりの9日続伸と米株高の流れがとまらないなか、ドル高や米長期金利の上昇は限定的となったことで金も1235ドルまでの下押し後に値を戻す展開に。現状維持が予想されるECB理事会後のドラギ総裁会見でテーパリング示唆ならユーロ主導のドル安、なければドル高の流れが一時的に強まる可能性もあり、どちらかと言えば後者の展開が予想されて金は若干の調整も。23.6%戻しの1226.4ドル前後が下値の目安となり、逆の展開なら50%ラインの1251.4ドル前後までの上昇も。

NYプラチナ・日足チャート 2017/6/14 - 7/19NYプラチナ相場は0.66%安となって4日ぶりの反落。時間外に920ドル前半まで下げてNY朝には930ドル台回復も一時的となり、再び920ドル台半ばへ。反発の流れ失速で金との価格差も317.8ドルへと拡大し、6月30日以来の水準。90日移動平均線(940.6)を一時的には上抜けて950ドル付近までの反発余地は残る状況か。

ドル円・日足チャート 2017/6/15 - 7/19ドル円は0.08%の小幅続落となり、終値では6月26日(111.86)以来の111円台。112円台をはさんでの揉み合い状態から、米6月住宅着工件数の上振れ確認後に111円50銭台まで急落。米中包括経済対話終了後の記者会見中止や米10年債利回り低下局面などにも連れて売り圧力が一時的に強まった様子。本日の日欧金融政策は現状維持が予想されるものの、日銀は出口論回避の緩和維持で若干の円安、ECBはテーパリング見通し次第もユーロ高の巻き戻しとなる可能性のほうが高いと思われ、相対的なドル高によってドル円はやや反発も。円安方向への目安水準としては112円後半まで、円高方向には110円半ばまで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/19終値とチャート

20日の国内金価格は0.23%安で3日ぶりの反落。NY金の反発基調一服と円高の流れも一服の兆しとなって国内金価格の値動きは限定的に、90日移動平均線(4802)に上値を押さえられた形で上向き始めた流れも加速せず。日欧金融政策発表を経てNY金の調整が若干進行する可能性もあり、国内金価格には重石も目先は7月14日の4757円を割り込むような展開は想定し難い。ただし、近いうちに6月29日の4827円を上抜けるような展開も同様。

プラチナ価格は3日ぶりの反落で0.64%安。鍋底上限付近からの失速で金との価格差は1224円となり、1週間ぶりに1220円超へと拡大。過去最大となった6月14日の1279円から7月13日の1180円まで縮小していた流れが反転し始めた可能性もあり、拡大傾向再開なら従来の関係性からはプラチナ価格の再下落も予想されることに。ただし、現状ではプラチナ価格は鍋底状態での保ち合い継続、金との価格差も1200円をはさんでの保ち合い傾向が続き、いずれ前者は上方向へ、後者は下方向へと保ち合いブレイクへ、とのシナリオのほうがしっくりくるのだが・・・。
※参考:金プラチナ国内価格7/20とチャート

2017年07月20日(木)時点の相場
国内金:4,786 円 7/20(木) ▼11(0.23%)
国内プラチナ:3,562 円 7/20(木) ▼23(0.64%)
NY金:1,242.0 ドル 7/19(水) ▲0.1(0.01%)
NYプラチナ:924.2 ドル 7/19(水) ▼6.1(0.66%)
ドル円:111.95 円 7/19(水) ▼0.09(0.08%)
→7/19(水)のその他主要マーケット指標

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→NY連銀製造業景況指数は7月失速も拡大基調維持、見通しは鈍化 07/18(火)
→4カ月連続予想下振れの米6月消費者物価指数は8カ月ぶり低水準 07/15(土)

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