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バノン首席戦略官解任で節目到達のドル売り金買い反転なるか
更新日:2017年08月19日(土)
ミシガン大消費者信頼感指数 2017年8月速報8月のミシガン大消費者信頼感指数の速報値は97.6となり、9カ月ぶり低水準となった7月の93.4から急反発。今年1月の98.5以来7カ月ぶりの高水準となり、2001年以降のピーク水準まで上昇。失速懸念を払拭し、米国経済を支える個人消費の見通しに明るさをもたらす結果となりました。

しかし、市場の反応は極めて限定的。現在の主要テーマは不透明感と不信感を増すトランプ政権とトランプ大統領の動向へと傾斜していることが示されたようです。

ドル円が108円台に突入し、NY金が1300ドルを超え、米10年債利回りも2.16%台まで低下し、それぞれ重要な節目水準へと再び到達し、トレンド転換再トライへの兆しとなる動きのきっかけとなったのは、バノン米主席戦略官の解任報道。
ホワイトハウスのサンダース報道官が声明で、18日付で更迭され「バノン氏の努めに感謝し、幸運を祈っている」と付け加えたことが伝えられています。

バージニア州で発生した白人至上主義団体と反対派との衝突事件に対するトランプ大統領発言から、にわかに高まったトランプ大統領の人種差別的思考への批判。米国の歴史を揺るがすような大問題にも発展しかねない人種差別に関わる言動で不信感を拡大させてしまったことは、それでなくとも成果が見られないトランプ政権にとっても最大の危機へと発展する可能性も警戒されます。

この思想的な関連も指摘され、以前から政権内部での確執なども取り沙汰されていたバノン首席戦略官兼大統領上級顧問の更迭が伝えられたことで、一時的にはトランプ政権リスクもやや緩和された形となっています。

バノン氏解任がきっかけとなって、ドル売り円買いと金買いの流れが反転したかどうかは次週の市場動向を見極める必要はありそうです。
祈るべきはバノン氏の今後ではなく、トランプ政権の今後、かもしれない状況も反転したとは言い切れません。

NY金・日足チャート 2017/7/17 - 8/1818日のNY金相場は0.06%の小幅安となり、3日ぶりの反落。トランプ政権の混乱などを背景に東京市場では1290ドル台前半の今年高値圏で底堅く推移、ドル売りの流れがジリジリと進行し始めた欧州市場序盤、急速に買われて今年初の1300ドル台へと急騰。NY市場朝には一時1306.9ドルまで上昇し、昨年11月以来9カ月ぶりの高値水準へ。しかし、バノン氏解任報道を受けて1300ドルの大台を割り込むとそのまま1290ドル前後まで急落。1300ドルの大台超えは短命に終わり、重要な節目水準で長い上ヒゲを残しての反落で短期トレンド反転の可能性を示唆。目先は1270ドル台から1290ドル台までの高値保ち合い継続で反落リスクへの警戒感も。下限割れで1250ドル台まで、上限突破なら1310ドル台への可能性も残る状態。
週間では-2.4ドル(0.19%)の小反落。

NYプラチナ・日足チャート 2017/7/17 - 8/18NYプラチナ相場は0.07%の小幅高となって3日続伸。金に追随する展開でロンドン時間に高値保ち合い上限990ドルを超えるとNY朝には992.3ドルまで上昇。しかし11日つけた高値996.7ドルにも届かず、この時点で既にパワー不足を露呈。反落局面では一時980ドル割れ、日足では陽線ながら長めの上ヒゲを残し、金と同様に反落警戒感も高まる状態に。960ドル台から990ドルまでの高値保ち合い継続で、再度上抜けできれば1000ドルの大台再トライへの可能性を残しつつ、下限割れなら940ドル近辺までが下値目安。990ドル台の高値でダブルトップを形成する可能性もあり、950ドル半ばを割り込んだ時点で下値目安は最大910ドル近辺まで。
週間では-7.3ドル(0.74%)、3週間ぶりの反落。

ドル円・日足チャート 2017/7/17 - 8/18ドル円は0.32%のドル安円高で3日続落。前日安値圏109円前半から半ばまでの揉み合い状態で耐えた東京市場終了後、欧州時間にかけてドル売り円買い圧力が強まると109円割れの攻防へ。NY市場にかけてこの流れが加速すると4月19日(108.38)以来4カ月ぶりのドル安円高水準となる108円60銭近辺まで下落。好結果となった米8月のミシガン大消費者信頼感指数に反発も80銭台までと限定的に。しかし、戻り売り圧力が再び強まりかけた矢先のバノン氏解任報道で109円台へと急反発。一時この日高値となる109円60銭近辺まで上昇し、109円20銭台まで値を下げて終了。結果的に保ち合い下限の109円ラインを維持する形となり、110円後半までの保ち合い状態を延長。短期トレンド反転に向けては110円後半までが当面の抵抗水準に。108円台へと再反落なら今年安値108円10銭では下げ止まらない可能性も高まり、107円程度までの下落も。
週間ベースでは+0.07円(0.06%)の小反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/18終値とチャート

2017年08月19日(土)時点の相場
国内金:4,846 円 8/18(金) ▼8(0.16%)
国内プラチナ:3,667 円 8/18(金) ▼34(0.92%)
NY金:1,291.6 ドル 8/18(金) ▼0.8(0.06%)
NYプラチナ:982.4 ドル 8/18(金) ▲0.7(0.07%)
ドル円:109.21 円 8/18(金) ▼0.35(0.32%)
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