ドイツのIFO経済研究所が25日発表した11月の企業景況感指数は85.7。市場予想の86.0を下回り、10月から-0.8で2ヵ月ぶり低水準。6カ月平均は86.63で8ヵ月ぶりの低水準。
IFO企業景況感指数は、ドイツの公的研究所であるIFO(Information & Forschung)研究所が毎月発表する景況感についての統計で、非常に注目度の高い指標です。 ドイツ国内約7,000社を対象に、今後の景況感について調査・集計を行い、翌月下旬に発表されます。なお、指数は2000年の平均値を100とした季節調整値となります。
2007年のサブプライムショック以降下落し始め、2008年のリーマンショックでさらに急落、その後の世界的金融危機でドイツ経済も大きなダメージを受け、IFO企業景況感指数も大底をつけた形です。 2010年以降V字回復となりますが、2011年6月の114.5をピークに下落へと向かいます。ちょうどギリシャの財政赤字問題が拡大した時期になります。 そして2012年前半にかけて回復しましたが、スペインなどユーロ債務危機の拡大とともに下落傾向が続きました。2012年11月以降は反発傾向が続きました。
最近のIFO企業景況感指数の推移
※括弧内は6カ月移動平均
2024年11月:85.7(86.63)
2024年10月:86.5(87.20)
2024年9月:85.4(87.62)
2024年8月:86.6(88.02)
2024年7月:87.1(87.88)
2024年6月:88.5(87.60)
2024年5月:89.1(87.25)
2024年4月:89.0(86.97)
2024年3月:87.8(86.63)
2024年2月:85.8(86.35)
2024年1月:85.4(86.37)
2023年12月:86.4(86.72)
2023年11月:87.4(87.07)
最終更新日:2024/11/25
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