ドイツのIFO経済研究所が24日発表した11月の企業景況感指数は88.1。市場予想の88.5を下回り、前月から-0.3の反落で2ヵ月ぶり低水準。6ヵ月平均は88.32で2年2ヵ月ぶり高水準。
IFO企業景況感指数は、ドイツの公的研究所であるIFO(Information & Forschung)研究所が毎月発表する景況感についての統計で、非常に注目度の高い指標です。 ドイツ国内約7,000社を対象に、今後の景況感について調査・集計を行い、翌月下旬に発表されます。なお、指数は2000年の平均値を100とした季節調整値となります。
2007年のサブプライムショック以降下落し始め、2008年のリーマンショックでさらに急落、その後の世界的金融危機でドイツ経済も大きなダメージを受け、IFO企業景況感指数も大底をつけた形です。 2010年以降V字回復となりますが、2011年6月の114.5をピークに下落へと向かいます。ちょうどギリシャの財政赤字問題が拡大した時期になります。 そして2012年前半にかけて回復しましたが、スペインなどユーロ債務危機の拡大とともに下落傾向が続きました。2012年11月以降は反発傾向が続きました。
最近のIFO企業景況感指数の推移
※括弧内は6カ月移動平均
2025年11月:88.1(88.32)
2025年10月:88.4(88.22)
2025年9月:87.7(87.95)
2025年8月:88.8(87.78)
2025年7月:88.6(87.20)
2025年6月:88.3(86.65)
2025年5月:87.5(86.07)
2025年4月:86.8(85.77)
2025年3月:86.7(85.72)
2025年2月:85.3(85.53)
2025年1月:85.3(85.73)
2024年12月:84.8(86.02)
2024年11月:85.7(86.58)
最終更新日:2025/11/24
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