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米1月貿易収支は4年10カ月ぶりの大幅赤字、ツイートリスクも
更新日:2017年03月08日(水)
米貿易収支・輸出入額 2017年1月米商務省が発表した1月の貿易収支は484.9億ドルの赤字となり、ほぼ市場予想どおりの赤字額ですが、水準としては2012年3月(-502.2億ドル)以来、4年10カ月ぶりの赤字幅となりました。足下では昨年9月の360億ドルの赤字からも急拡大傾向となり、赤字額は前月比で+9.6%。

このうち、対中国での貿易赤字額は前月比+12.8%と拡大し、対ドイツでは-8.0%、対メキシコでは-10.1%、対日本では-16.2%と縮小しています。
トランプ米大統領の対中国、あるいは貿易赤字に対する不満ツイートは、今後もリスク要因の一つとして警戒されそうです。

トランプ政権で新設された国家通商会議のナバロ委員長は、貿易赤字削減により米国の成長を押し上げることができ、国家安全保障の維持につながるとの認識を示しています。トランプ政権における貿易赤字削減を推進するキーマンとして、今後もその言動が注目されます。
そして、日本も含めて「ハイレベル」な個別交渉が待ち受けます。

なお、1月の輸出額は1920.9億ドルで前月比+0.6%、輸入額は2405.9億ドルで前月比+2.3%となり、いずれも2014年12月以来、2年1カ月ぶりの高水準となっています。最近の輸出入額の増加傾向が、世界経済の回復基調を支えていることを示します。
米国の貿易赤字削減に向けては、売れるアメ車を作ることが最重要課題であることは言うまでもありません。

NY金・日足チャート 2017/1/31 - 3/77日のNY金相場は0.77%安となり、昨年11月のトランプラリースタート時以来、4カ月ぶりの6営業日続落。利上げ観測を背景に米10年債利回りが12月27日以来2カ月半ぶりの水準となる2.517%台へとジリ高推移となったことを受けてジリ安の展開。2月1日(1205.6)以来5週間ぶりの安値水準となり、1230ドルの節目割れに伴う下値目安1200ドル前後までもう一段の下げ余地も。

NYプラチナ・日足チャート 2017/1/31 - 3/7NYプラチナ相場は1.75%の大幅続落となり、1月19日(956.4)以来1カ月半ぶりの安値水準に。1000ドルの大台割れに伴う下落基調はやや一方的に進行し、90日移動平均線割れも1月20日以来、1カ月半ぶり。前回は年明けの急騰で上抜け後、揉み合う形で一度は下抜けての反発。今回も1度下抜けた形となり、90日移動平均線にサポートされての反発への可能性も残されるが、下値目安950ドル台までわずかに下げ余地も残す状況。

ドル円・日足チャート 2017/2/1 - 3/7ドル円は0.08%の小幅ドル高円安で3日ぶりの小反発。材料不足もあり、114円をはさんで上下43銭ほどの値幅は今年最小レベルの小動き。米10年債金利上昇に連れての堅調推移も長くは続かず、方向感は喪失気味。中期トレンドの強さを示す右肩上がりの90日移動平均線のすぐ上に短期移動平均線も横ばいで集中し、動き出しを待つ状態に。動き出せば115円台到達は可能と見るが。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/7終値とチャート

8日の国内金価格は0.71%安となって4日続落、2月8日(4756)以来1カ月ぶりの安値水準。予想された4790円のサポートライン割れに伴う下落基調が進行。ドル円の膠着状態により円安サポートが得られず、やや加速気味のきらいも。下値目安4700円近辺までは下落基調継続見込み。

プラチナ価格は1.48%の大幅続落で年初の1月4日(3768)以来、2カ月ぶりの安値水準。逆三角保ち合いからの下方ブレイクによる急落局面が進行し始めた様子となり、2日の今年高値更新後、1週間もたたずに今年安値をうかがう状況に。NYプラチナの下落余地が想定内に収まるようだと、昨年10月以降の上昇幅38.2%戻し(3748)となる3750円近辺まででサポートされる可能性も。そうでなければ、3720円近辺までが当面の下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格3/8とチャート

2017年03月08日(水)時点の相場
国内金:4,767 円 3/8(水) ▼34(0.71%)
国内プラチナ:3,788 円 3/8(水) ▼57(1.48%)
NY金:1,216.1 ドル 3/7(火) ▼9.4(0.77%)
NYプラチナ:961.1 ドル 3/7(火) ▼17.1(1.75%)
ドル円:113.98 円 3/7(火) ▲0.09(0.08%)
→3/7(火)のその他主要マーケット指標

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