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世界のプラチナ需給 2017年第2四半期
更新日:2017年09月07日(木)
世界のプラチナ需給・鉱山産出量 2017年第2四半期WPIC(World Platinum Investment Council)のプラチナ需給レポートによると、2017年第2四半期の世界全体でのプラチ総供給量は63.3トン。
うち、鉱山48.4t、リサイクル14.9t。前期の55.1トンからは8.2トン増加し、前期比+15.0%(鉱山+5.3%、リサイクル+14.3%)、前年同期比-7.1%(鉱山-10.0%、リサイクル+-0%)となっています。
国別の鉱山産出量では、ロシアが前期の4.4トンから6.4トンへとおよそ1.5倍に増加、過去3年間では最大の産出量となり、世界シェアも前期の9.9%から13.8%へと拡大。ただし、これは第1四半期蓄積分が処理されたことによる増加。南アフリカは5四半期連続の30トン超とシェア70%台を維持。
リサイクルの内訳としては、自動車触媒が10.3トンで前期比+10%、5四半期連続で10トン前後の水準。ジュエリーは4.7トンで前期比+25%、前年比+7.1%、日本や中国で増加傾向。

世界のプラチナ需給・目的別需要 2017年第2四半期総需要は61.0トン。前期の64.5トンからは-5.5%、前年同期比でも-5.5%。
自動車触媒需要は26.4トンで前期比-4.5%、前年比-5.0%となり、3四半期ぶりの水準に減少。通年見通しでもVWショックの翌年、2014年以来3年ぶりの水準にとどまることが予想されています。
宝飾品需要は19.3トンで前期比-3.1%、前年比+-0%。4四半期ぶりの水準へと減少。中国では金の需要回復に対してプラチナ需要は6.6%減少となり、インドでは7月導入のGST(商品・サービス税)前の駆け込み需要で48%増との報告も。通年でも昨年を若干下回り、20013年以降では最低水準にとどまる見込み。
工業用需要は12.4トンで前期比-14.0%、前年比-14.9%となり、2015年以降では最低水準。石油精製関連、ガラス製作関連での減少が目立ちます。通年では2014年以来3年ぶりの低水準となる見通し。
投資需要は2.8トン。前期比+12.5%、前年比+-0%。うち、地金・コイン等の現物需要は2.2トンで前期比+180%の大幅増、前年比では-36.4%。ETF関連は0.6トンの買い越しとなり、2016年第4四半期の+3.6トン、2017年第1四半期の+2.0トンからは大幅縮小ながら、価格低迷にも拘らず3四半期連続の買い越しとなっています。通年では2014年以来3年ぶりの低水準が見込まれます。

世界のプラチナ需給バランス 2017年第2四半期需給バランスでは2.3トンの供給過多となり、3四半期ぶりに供給不足を解消。ただし、通年見通しでは0.5トンの小幅供給不足となり、2013年以降5年連続での供給不足が見込まれる状況。
地上在庫は2013年の105.9トンから2016年の60トンまで急減し、2017年末には59.6トンと減少傾向は急減速見込み。また、第3四半期には価格上昇が続いていることから、ジュエリー需要や地金・コイン等の現物投資需要の減少も見込まれ、自動車触媒需要の伸び悩みと合わせて世界全体のプラチナ需要はやや弱めとなることが予想されそうです。

NY金・日足チャート 2017/8/2 - 9/66日のNY金相場は0.41%安となって4営業日ぶりの反落。1340ドル台前半の高値を維持しての保ち合いから、NY市場では米債務上限引き上げの3カ月延長合意を受けて米長期金利上昇とドル高の流れとなって1340ドル割れ。しかし、北朝鮮問題への警戒感が続くなかでは下値も堅く、今朝の東京時間朝には9日にミサイル発射の可能性が伝えられ、1340ドル台を再度試すような動きも。目先しばらくは1330ドル台でもサポートされそうな様相もあり、再度高値更新なら次の上値目安は20016年高値圏となる1370ドル付近が視野に。ただし、リスク回避ムードがある程度緩和されれば1315ドル前後までの急落も。

NYプラチナ・日足チャート 2017/8/2 - 9/6NYプラチナ相場は0.19%の小幅安。NY朝には1010ドル台後半まで上昇も前日高値1018ドルを超えられず、反落の展開で1010ドル割れ。3日連続で1000ドルの大台を維持したものの、2日連続で1020ドル台への上値トライに失敗して上ヒゲを残す形となり、大台割れへの警戒感も高まるところ。短期上値目標1020ドル台への可能性はまだ残されるも、調整局面入りで大台割れへと向かえば7月以降の上げ幅の38.2%戻し(969.6)となる970ドル前後までの急落リスクも。

ドル円・日足チャート 2017/8/3 - 9/6ドル円は0.35%のドル高円安となって3日ぶりの反発。欧州時間につけた108円40銭台がこの日の安値となり、8月末安値の20銭台を試すことなく109円台へと反発したことで、この水準での底堅さを確認して底打ちへの可能性を再認識した形に。米8月のISM非製造業景況指数の下振れや、フィッシャーFRB副議長の辞任報道で再び109円を割り込んだ場面では、債務上限引き上げ合意によって支えられ、109円40銭近辺まで反発。小幅急落リスクを抱えながらも、徐々に反発への可能性も高まる状況に。108円台後半が当面のサポート水準となり、再び割り込んでしまうと今年安値更新リスク再燃、反発方向には109円台後半に抵抗感があり、110円台前半までが当面の上限に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/6終値とチャート

7日の国内金価格は0.1%の小幅安で3日続落。ドル円の今年安値圏での底堅さとNY金の高値圏での下げ渋りから、国内価格の調整局面も限定的にとどまる現状。今後NY金が大幅調整局面に入った場合、それを補う程のドル高円安は期待できず、国内価格も大幅調整が見込まれ、急騰局面の23.6%戻しとなる4977円、さらには38.2%戻しの4935円近辺までが当面の調整目安にも。週末にかけてのミサイル発射、国連安保理動向などで再び地政学リスクが高まれば逆の展開もあり得るが、今年高値から5050円までが当面の上限となる可能性も。

プラチナ価格は横ばい推移。上昇トレンドの勢いは終息状態へと近づきつつあり、3820円の上限再トライへと向かう可能性よりは、もう一段の調整継続へと向う可能性がやや優勢となってきた状態か。目先3750円近辺を下回るようだと、38.2%戻しとなる3700円台辺りまでの大幅調整の可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格9/7とチャート

2017年09月07日(木)時点の相場
国内金:5,003 円 9/7(木) ▼5(0.10%)
国内プラチナ:3,768 円 9/7(木) +-0(0.00%)
NY金:1,339.0 ドル 9/6(水) ▼5.5(0.41%)
NYプラチナ:1,007.1 ドル 9/6(水) ▼1.9(0.19%)
ドル円:109.19 円 9/6(水) ▲0.38(0.35%)
→9/6(水)のその他主要マーケット指標

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