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予想以上に強い米経済、7-9月期GDPは7四半期ぶり高水準
更新日:2023年10月27日(金)
米GDP四半期推移 2023年第3四半期・速報値米7-9月期のGDP速報値は前期比年率+4.9%。好結果が予想されていた市場予想の+4.5%をさらに大きく上回り、4-6月期の+2.1%からも急騰。5四半期連続のプラス成長で2021年10-12月期(+7.0)以来、7四半期ぶりの急成長。
個人消費支出が+4.0%となり、これも7四半期ぶりの高い伸びとなり、個人消費が米経済を牽引する構図も健在。
また、住宅が+3.9%となって2021年1-3月期以来、2年半ぶりのプラス成長回復。その一方で設備投資は-0.1%と小幅ながらも2年ぶりのマイナス成長。
ISM製造業景況指数(四半期平均)が底入れ、反発を示唆していた流れにも同調するように、米経済は予想外の強さを示した格好。

この日は9月の耐久財受注も市場予想を大幅に上回って9ヵ月ぶりの高水準となり、中古住宅販売成約指数も前月比マイナス予想に反して+1.1%と8ヵ月ぶりの高水準となるなど、好結果も続出。
ソフトランディングに向けた流れをサポートするとともに、追加利上げへの警戒感にも。

NY金・日足チャート 2023/9/22 - 10/2626日のNY金は+2.5ドル、0.13%の小幅続伸。7月31日(2009.2)以来、3ヵ月ぶり高値圏で高止まり。アジア時間は1990ドル付近から堅調推移となってロンドン序盤には2000ドルの大台超え、ただし先週末につけた10月高値(2009.2)には届かず、大台割れへと失速するとNY朝には1980ドル付近まで急反落。米7-9月期GDPや9月耐久財受注などが予想以上の好結果となったことも下押し圧力に。ただ、米10年債利回りは4.9%割れへと低下し、ドル高の流れも強まらず、NY午後には1990ドル台へと反発。しかし2000ドルの大台ラインには抵抗感。2日連続で下値も上値も少しづつ切り上げる形にはなったものの、引き続き1980ドルから2000ドルまでの小幅保合いも継続。FOMC前で動意縮小も予想されるものの、PCEが極端な結果となれば保合い崩れの展開にも。上方ブレイクなら2020ドル付近までが、下方ブレイクなら1960ドル近辺までが短期変動目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2023/9/22 - 10/26NYプラチナは-3.4ドル、0.37%の反落。時間外序盤には910ドル割れから反発、ロンドン序盤には910ドルの節目との攻防から抜け出して一段高。NY朝には10月高値となった2日(921.6)以来4週間ぶり高値となる920ドルまで上昇も、その後はNY金の急反落局面に追随する格好となって900ドル付近まで急落。それでもNY引け後には910ドル台を回復し、短期的には保合い上抜け後の上値トライへの流れを維持。短期上値目標930ドル台を目指す流れ継続へ。

ドル円・日足チャート 2023/9/22 - 10/26ドル円は13銭のドル高円安、0.09%の小幅高で3日続伸。終値ベースでは1990年7月26日(150.45)以来、33年3ヵ月ぶりのドル高円安水準。149円90銭の節目上抜けに伴う短期上値目標150円台半ばまでを目指す流れは前日から加速し、この日の東京市場で一段高。朝の150円付近から堅調推移となって午後には150円40銭台へ、東京市場終了と同時に一段高となって150円70銭台まで上昇。ただし直後には介入を警戒した利食い売りが集中したか、仕掛け的な売りかはともかく150円割れへと急反落。ただし押し目買い圧力も健在のようで150円半ばへと急反発。欧州・NY時間にかけては上昇一服となって150円半ばから40銭近辺へとやや軟調気味に揉み合い推移。米指標の好結果にも米10年債利回りが軟調となったこともあり、値動きは限定的に。短期的には目標到達で上昇一服となってのイベント待ちへ。上方向へ行き過ぎとなれば151円近辺も、下方向へは149円50銭のサポートを維持できない場合には148円付近までの調整も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/26終値とチャート

27日の国内金価格は+23円、0.22%高で3日続伸。2日連続、今年33回めの過去最高値更新。RSIは95.7へと一段高となり、昨年4月20日(96.1)以来、1年半ぶりの高水準。NY金の高止まりとドル円の高止まりにサポートされる状態が続く異常事態。目先のイベント的にはPCEやFOMCなどでは、タカ・ハトどちらに転んでも片方のサポートで下げ渋る展開も予想される反面、先行き不透明な地政学リスクの後退や日銀の為替介入などから双方に急反落リスクも。それらを踏まえた上で一段高へと向かった場合の短中期的な上値目標としては、10月初旬安値(9512)から中旬高値(10124)までの上昇値幅(612)を10月中旬の押し目(10090)を起点にN計算値を適用した場合の水準、10702円も。
週間ベースでは+83円、0.8%高で3週続伸。

プラチナ価格は+31円、0.66%の続伸。上昇軌道の9日移動平均線(4675)にサポートされ、4680円の節目上抜けに伴う短期上値目標4760円近辺を目指す流れが進行、もう少しの上昇余地。上昇トレンドがさらにもう一段続くようなら、8月末高値(4965)から10月安値(4484)の61.8%戻し(4781)辺りまでのオーバーランも。
週間ベースでは+97円、2.09%高で3週続伸。3週続伸は8月以来、2ヵ月ぶりで今年3度め。
※参考:金プラチナ国内価格10/27とチャート

2023年10月27日(金)時点の相場
国内金:10,483 円 10/27(金) ▲23(0.22%)
国内プラチナ:4,743 円 10/27(金) ▲31(0.66%)
NY金:1,997.4 ドル 10/26(木) ▲2.5(0.13%)
NYプラチナ:909.0 ドル 10/26(木) ▼3.4(0.37%)
ドル円:150.39 円 10/26(木) ▲0.13(0.09%)
→10/26(木)のその他主要マーケット指標

←インフレ鈍化継続+地政学リスク=NY金:2000ドル 10/28(土)
→ドイツIFO景況感はサービス業主導で回復、期待感も改善 10/26(木)
→ユーロ圏PMI、10月速報は5ヵ月連続50割れで約3年ぶり低水準 10/25(水)
→ユーロ圏消費者信頼感指数は回復途上で失速も、ドイツが牽引 10/24(火)

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