更新日：2012年6月1日(金)
ギリシャやスペインの金融システム不安に関するニュースが後を絶たちませんが、ユーロ圏の財政危機対応の為の機関として、欧州安定メカニズム（ESM）が今年７月から稼働予定となっています。これを含むEUの新財政協定が今年の２月に署名され、アイルランドを除く加盟国は全て批准済。アイルランドだけが批准の是非を国民投票で決定する、と先伸ばしにしていました。
もしアイルランドで批准されない場合、アイルランドがESMを利用できなくなるだけなので大勢に影響はない、との見方もありましたが、ユーロ圏での足並みの乱れは思わぬ火種につながりかねません。
とりあえず賛成６割とのことで、いらぬ火種が一つ、消えそうです・・・
NY金は横ばいで1,530-1,600ドルのレンジ継続、方向性はやや上。半月以上も持ち合いが続きます。期間が長くなるとレンジブレイク時の急騰、急落に注意が必要です。
反発したプラチナは1,380ドル台までの下落の可能性がわずかに弱まり、1,400ドルを下限としたレンジ形成の可能性も。
円高圧力が高まる国内市場、金は4,000円付近が下値警戒ライン。プラチナは3,640円前後。
為替介入警戒感も高まりつつある週末、米雇用統計の発表を控えており、夜間の相場急変には注意したいところ。
３ヶ月連続のネガティブサプライズにでもなれば、円高加速、77円台に突入するようなことがあれば週明け朝一から実弾介入も？
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2012年6月1日(金)時点の相場
国内金：4,090 円 6/1(金) ▼37(0.90％)
国内プラチナ：3,689 円 6/1(金) ▼9(0.24％)
NY金：1,562.6 ﾄﾞﾙ 5/31(木) ▼0.8(0.05％)
NYプラチナ：1,417.6 ﾄﾞﾙ 5/31(木) ▲16.4(1.17％)
ドル円：78.31 円 5/31(木) ▼0.75(0.95％)