更新日:2012年9月7日(金)
ECB理事会後にドラギ総裁が発表した新たな国債買いれプログラムはOMT(Outright Monetary Transactions)と命名され、償還期間3年までの国債を無制限に買い入れ、不胎化や優先債権者待遇の放棄など、事前にリークされていた内容とほぼ一致。
期間3年というのが少し引っかかりますが、これは中央銀行による政府債務の引受を禁止するEU協定へ配慮したようで、期間3年までの国債購入ならばこれに抵触しない、ということを以前、ドラギ総裁が言っていました。
市場の評価もそれなりに高いようで、スペイン10年債利回りも順調に下落している様子でリスクオフの流れもひとまず後退へ。
なお、ECBの政策委員会は23人で構成され、このOMTに合意したものの、唯一反対票を投じたドイツ連銀のバイトマン総裁は「紙幣増刷によって政府の財政を賄うも同然」と批判。
ドイツとの溝は埋まってはいないようです・・・
NY市場、乱高下の金は半年ぶりの1,700ドル台。1,710ドルの目標付近まで到達しています。
ECBの国債買い入れに好感したものの米雇用関係指標に売り反応。本日の米雇用統計も好結果が予想され、金にとってはややアゲンスト?
力強く上昇を続けるプラチナは4日続伸。上昇ターゲットは1,670ドル付近。サポートライン1,500ドル。
国内の金価格も反発で次のターゲット最大4,600円付近を目指します。サポート4,350円。
プラチナ国内価格も堅調に推移し、直近目標4,170円も目前。クリアは時間の問題でさらに大幅上昇の可能性も。サポートラインは3,970円。
79円手前まで大幅反発となったドル円の下落リスクは一旦解消。流れも好転間近。
※相場の節目やターゲットについてはこちらのチャート:本日の金価格、プラチナ価格とチャート9/7も参考にご覧ください。
2012年9月7日(金)時点の相場
国内金:4,468 円 9/7(金) ▲31(0.70%)
国内プラチナ:4,149 円 9/7(金) ▲33(0.80%)
NY金:1,705.6 ドル 9/6(木) ▲11.6(0.68%)
NYプラチナ:1,586.4 ドル 9/6(木) ▲10.8(0.69%)
ドル円:78.86 円 9/6(木) ▲0.47(0.60%)
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