更新日:2012年10月2日(火)
失業率の改善が遅過ぎるとしびれを切らしてQE3を決めた米国に対して、ユーロ圏での失業率は悪化の一途です。
昨日発表された8月のユーロ圏失業率は11.4%。同月の米国は8.1%。
ユーロ圏の前月分も11.3%から11.4%へと修正された為に足元横ばいとはなりましたが、その前の6月が11.2%、4月が11.0%、1月は10.7%、さらに前年2011年は1月の10.0%から12月の10.6%へ、コンスタントに上昇を続けます。
米国とは逆行しています。
ユーロ圏も個別に見れば、経済規模No.1のドイツは改善傾向にあり、今年は6.8%と米国よりも良い状態が継続しています。
No.2のフランスは緩やかながら悪化状態で10.2%と米国よりも悪い状態。
ユーロ圏でドイツよりも良い状態なのがオーストリアの4.5%、フランスよりも悪い国は多数ありますが、なかでもスペイン、ギリシャの南欧2トップの独走は止まりません。25%前後をキープし続け、ギリシャに至っては2014年には27%に達するとの見方もあります。
その時ユーロが存在すれば、ユーロ圏の失業率は12%と予想されます・・・
NY市場、金は高値ベースで年初来高値となる1,794.4ドルまで上昇。終値では1,783.3ドル、終値ベースでの年初来高値1,788.4ドルを超えるのも時間の問題か。但し下落圧力のほうが強いところが懸念材料。上値目標1,820ドル。サポートラインは1,750、1,650。
5連騰のプラチナは9月高値の1,710ドルに向かう展開。サポートは1,620ドル。
国内市場の金も先月高値に迫る4,630円台まで上昇。4,550円~4,640円のレンジ上限ながら下落バイアス優勢。
プラチナは4営業日続伸で4,310円台の節目を突破。下落バイアス優勢ながら上昇目標4,460円。トレンドが逆の為、上昇目標達成の可能性はやや低めか。
※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート10/2
2012年10月2日(火)時点の相場
国内金:4,634 円 10/2(火) ▲40(0.87%)
国内プラチナ:4,381 円 10/2(火) ▲64(1.48%)
NY金:1,783.3 ドル 10/1(月) ▲9.4(0.53%)
NYプラチナ:1,685.8 ドル 10/1(月) ▲20.5(1.23%)
ドル円:77.99 円 10/1(月) ▲0.04(0.05%)
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