更新日:2012年11月10日(土)
オバマ大統領再選決定後に拡大したリスク回避の流れでNYダウは連日の大幅下落、週末にようやく下げ止まったようです。
選挙直前の6日NY市場終値と週末9日終値までの3日間の騰落率を比較してみると、
NYダウは3.25%の下落、NASDAQは3.55%の下落、ドイツDAXも2.90%、英FTSEが1.91%とそれぞれ下落。日経平均も2.42%の下落。
株式市場からは大幅に投資マネーが流出しています。
為替ではドル円が1.06%の下落、豪ドル円は1.53%の下落、ユーロ円は1.83%下落、ユーロドルは0.78%の下落。
リスク通貨やユーロから米ドルへ、米ドルよりもさらに日本円へ、というリスク回避の流れが鮮明に。
これに対して、金は0.93%の上昇、ちなみにプラチナは0.07%上昇。ある程度は金への逃避も進んだようです。
投資マネーの逃避先で最も大きいのが国債。
日本10年債金利は3.40%の下落(国債価格の上昇)、ドイツ10年債金利は6.32%の下落、米10年債にいたっては8.15%もの下落。
ECBドラギ総裁も「債務危機の影響が及び始めた」と懸念するドイツも、財政の崖への対応が懸念される米国でも、国債の信頼度は相変わらず絶大です。
NY市場、1ヶ月余り続いた下落トレンドを脱し、前日から上昇トレンドに転換した金は小幅に続伸。当面のターゲットは1,770ドル台近辺。サポートラインは1,675ドル。
プラチナも1.09%上昇で金に追随したいところ。トレンド好転目前ながらも1,500ドル割れへのリスクを抱える微妙な状態。1,560ドル付近をしっかりと超えると流れが変わりそう。
2012年11月10日(土)時点の相場
国内金:4,603 円 11/9(金) ▲20(0.44%)
国内プラチナ:4,119 円 11/9(金) ▼12(0.29%)
NY金:1,730.9 ドル 11/9(金) ▲4.9(0.28%)
NYプラチナ:1,559.4 ドル 11/9(金) ▲16.9(1.10%)
ドル円:79.50 円 11/9(金) ▲0.03(0.04%)
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