更新日:2013年1月29日(火)
14,000人の鉱山労働者に影響を与えると言われていたプラチナ生産世界最大手のアングロ・アメリカン・プラチナムの大規模リストラ策の問題について、会社側と労働組合、南アフリカ政府とで進められていた協議で、リストラを延期し、詳細な話し合いを行うことで合意した、と南アフリカ鉱物資源省が発表したようです。
交渉は1月30日から60日程度の予定で、全ての利害関係者の利益のために建設的に行動する意向であり、交渉に関する最新の情報を適宜公開する、としています。
この影響で供給不足解消懸念からプラチナ相場は急落していますが、南アフリカの抱える労働者問題としては、まだまだ予断を許さない状況でしょう。南アフリカランド安は続いており、対ドルでの9ランド超え状態が続き、対円での10円割れ状態も続いています。南アフリカランドとプラチナ相場は敏感に反応し、ボラティティも上昇しそうな状況がしばし続きそうです。
NY市場、金は小幅に4日続落でトレンドも下方転換。下落目標1,550ドル台辺りを目指す展開に。1,645ドルラインが若干のサポートラインとなる可能性も。
プラチナは1.92%の大幅反落で揉み合いからの下方ブレイク。当面の下値余地は1,610ドル台近辺まで拡大。
ドル円は連日の高値更新の反落。中期的な円安の流れは継続も現在の水準からは上値がかなり重くなってきそうな状況。短期目標91円50銭辺りを目指す展開は維持。88.60円がサポートライン。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場1/28終値とチャート
国内、金価格は3日ぶりの反落も揉み合いのレンジ4,970-5,060内。トレンドは弱気転換目前まで縮小。徐々に下方ブレイクの可能性が高まる展開か。
プラチナは5,150円の目標地点到達後の大幅反落。上昇バイアスも急縮小。4,990円のサポートラインで下げ止まれば揉み合いからの再上昇の可能性も。次のターゲット5,500円付近という目標は維持。
※参考:金プラチナ国内価格1/29とチャート
2013年1月29日(火)時点の相場
国内金:5,008 円 1/29(火) ▼36(0.71%)
国内プラチナ:5,058 円 1/29(火) ▼102(1.98%)
NY金:1,652.9 ドル 1/28(月) ▼3.7(0.22%)
NYプラチナ:1,662.2 ドル 1/28(月) ▼32.7(1.93%)
ドル円:90.84 円 1/28(月) ▼0.11(0.12%)
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