更新日:2013年4月3日(水)
いよいよ黒田新総裁のデビュー戦、日銀の金融政策決定会合がスタート。昨年秋までは見向きもされなかった日銀への注目度は徐々に上昇し、新体制となって初回となる今回の会合には、近年最大の、世界中からの注目が・・・と思いきや、既にそのピークは過ぎ去った感も漂い始めます。
ECBのドラギ総裁よろしく「何でもする」発言を連発し、世間の期待を煽る「市場の期待に働きかける」作戦を遂行中。
その反面、物価目標2%を2年で達成するのは困難、との見方が優勢。2%の物価目標達成の為には2年連続4%の経済成長が必要という声もあるなか安倍政権の成長率見通しでは今年度2.5%、IMFにいたってはゼロ成長見通し。
もちろん今後の政策次第で状況改善の見込みも高まるのでしょうが、レジームチェンジや異次元の金融緩和など期待先行のキーワードが独り歩きを始めて実体がついていくのかどうか、疑心暗鬼に見る向きも多いのでは。
先日の日銀短観での製造業大手の2013年度想定為替レートは85.22円。まだまだ警戒感も残ります。
NY市場、金は大幅反落で3月11日以来となる1,570ドル台はレンジ下限付近。NYダウの最高値更新など欧米株高のリスク選好の流れで売り優勢に。ここから週末にかけては慎重な値動きが予想されるものの、米雇用統計の結果次第では、大きく反発か、それとも2月後半以降重要なサポートラインとなっている1,570ドル台を割れてしまうのか。
プラチナも大幅反落で前日の大幅上昇を帳消しにする往って来い。再び1,560-1,580ドルのレンジ内に。レンジを下抜けない限りは上昇目標1,670ドルは維持。
ドル円は安値で92円50銭台をつけて目標地点92円台半ばをいきなりクリア。終値では93円台半ばまで戻しているものの、流れは下落方向で円高一服というところ。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/2終値とチャート
国内、大幅続落となった金はいきなり下値ターゲット4,910円付近目前。上方向の抵抗線は5,070円。この後の注目は明日の日銀会合、材料出尽くしでドル円下落なら金もターゲットオーバー、万が一のポジティブサプライズなら金はターゲットほぼ達成感からの反発も。
プラチナも続落で金と同一価格に。4,880円付近の下落ターゲットを目指す展開が進行。上値抵抗線は5,020円。
※参考:金プラチナ国内価格4/3とチャート
2013年4月3日(水)時点の相場
国内金:4,924 円 4/3(水) ▼56(1.12%)
国内プラチナ:4,924 円 4/3(水) ▼47(0.95%)
NY金:1,575.9 ドル 4/2(火) ▼25.0(1.56%)
NYプラチナ:1,574.2 ドル 4/2(火) ▼24.6(1.54%)
ドル円:93.42 円 4/2(火) ▲0.21(0.22%)
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