更新日:2013年5月21日(火)
先月の金価格暴落時には宝飾品店が大賑わい、コインが売り切れ続出、とアジアを中心とした実需の現物買いに殺到する報道が溢れました。1ヶ月後に再び1,360ドル台の二番底をつけてまた反発、という流れのなかで、今回は少し様子が違うようです。
格付け会社ムーディーズによる米格下げ警告による金への逃避需要、売りポジションの巻き戻し、急落局面でのショートカバー、ドル売りの流れによる金需要など、実需以外の投機的な要因が背景として並べ立てられています。
そんななか、香港商品取引所では採算悪化から金・銀の先物電子取引の停止を決定、という報道も聞かれます。
現物以外の投資需要についての大勢としては軟調地合いは変わらないようです。
価格が少し戻れば再度売り仕掛け、急落するとまたショートカバー、そんな流れで値動きの荒い状態が続き、少しづつ、落ち着きどころを探しているかのような状態がもう少し、続きそうな状況です。
NY市場、金は一時1,330ドル台まで下げて反発、上方向には1,400ドル寸前まで乱高下の展開。終値では8日ぶりの反発。ここまでは、二番底をつけていったん反発への動き、と想定通り。上限1,470ドル台、下限1,360ドルのレンジ内で、どこまで反発できるか、値動きの荒さが気になるところ。
プラチナも4日ぶりの反発。1,430ドルまで下げて1,500ドル手前まで上昇という荒い展開も同様。上値抵抗線1,500ドル、下値リスク1,360ドル台もまだ残る状況。
ドル円も0.99%上昇後の0.92%下落とやや荒い展開。久しぶりにドル売り優勢の流れで月曜朝の窓埋めできず。22日のバーナンキ議長の議会証言待ちの状況での小動き継続模様。資産買い入れ縮小方向への発言があるようなら上限103円30銭を超えてドル高進行、なければもう少しの調整余地も。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場5/20終値とチャート
国内、金は2.2%の大幅反発。しかし先週までのレンジ4,780円以上までは戻し切れていない状況で、4,510円付近までの大幅調整へのリスクは抱えたまま。レジスタンスは4,910円。
プラチナは4日ぶりの大幅反発で先週までのレンジ下限5,050円を突破。下値目標4,930円のシグナル点灯時に、既に4,950円まで下落していたことで短期下落圧力を吐き出してしまった可能性も。このままレンジ回帰で上限5,140円を目指す展開か。
※参考:金プラチナ国内価格5/21とチャート
2013年5月21日(火)時点の相場
国内金:4,751 円 5/21(火) ▲101(2.17%)
国内プラチナ:5,067 円 5/21(火) ▲116(2.34%)
NY金:1,384.1 ドル 5/20(月) ▲19.4(1.42%)
NYプラチナ:1,484.6 ドル 5/20(月) ▲16.6(1.13%)
ドル円:102.26 円 5/20(月) ▼0.95(0.92%)
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