更新日:2013年7月5日(金)
米国の量的緩和縮小に向けての重要な節目となる雇用統計の日。大きく下振れしない限りは基本的にドル高円安の流れは継続と見ますが、上振れとなった場合には、その度合が大きいと早期縮小懸念による株価への影響が、円安の足を引っ張る形にもなりかねないという、デリケートな状況のようにも。
最近の関連指標の状況から推測すると、比較的ポジティブな結果となる可能性のほうが高そうには思いますが、同様の予想が多ければハードルが上がることになります。今朝も既に株高・円安がジリジリと進んでいるようです。
さらに、NY市場は独立記念日の休場明けの週末。休みをとって4連休というケースもあるかもしれません。
普段よりも薄商いで、普段よりも注目度の高い第一金曜日の夜は、荒れ模様となる可能性にも要注意です。
ドル円はわずかに反発して100円台に再浮上。ECBとBOE(イングランド銀行)の長期低金利見通しでユーロ売りポンド売りが進んだことによるドル買いの影響でドル円も円安方向へ。その後は雇用統計待ちの状態へ。
基本的には短期上昇トレンドで目標101円ちょうど近辺を目指す展開が継続中。しかし雇用統計の結果次第で大きく変動の可能性。
ポジティブな結果となった場合には、101円が最初の目安に。
一目均衡表の雲の上限が101円30銭辺りに位置するため、上値を伸ばしてこのラインを超えた場合には、雲の上抜けと遅行線のローソク足超えで三役好転。今後、上方向への勢いはさらに増すことになりそうです。
逆に、ネガティブな結果となった場合の円高方向のサポートラインとしては、
99円割れ付近(一目・転換線)、97円台後半(一目・雲の下限、基準線、90日移動平均線)から98円付近辺りがポイントでしょうか。
国内の金価格はわずかに下げて5日ぶりの反落。流れは上方向へのバイアスが強まり始めたところで4,280円のレジスタンス超えへの期待も高まるところ。米雇用統計が適度なポジティブ・サプライズとなってドル円が円安方向へと動き出した場合、NY金価格は既に大きく下げてきており、これまでのような下落幅にはならない可能性も。そうなった場合には抵抗線を超えて、大きく上昇する可能性も。
週間ベースでは+210円、+5.28%で5週間ぶりの上昇。
プラチナも0.6%の続落ながらも流れは上方向にあり、金と同様に4,610円の節目を突破出来れば大幅上昇の可能性も高まるところ。
週間では+180円、+4.15%、やはり5週間ぶりの上昇。
※参考:金プラチナ国内価格7/5とチャート
2013年7月5日(金)時点の相場
国内金:4,188 円 7/5(金) ▼10(0.24%)
国内プラチナ:4,514 円 7/5(金) ▼26(0.57%)
NY金:1,251.9 ドル 7/3(水) ▲8.5(0.68%)
NYプラチナ:1,346.8 ドル 7/3(水) ▼21.0(1.54%)
ドル円:100.03 円 7/3(水) ▲0.14(0.14%)
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