更新日:2013年7月16日(火)
緩和継続を好感するNY金市場は底値からの反発の勢いにもやや一服感が見られ始め、緩和縮小・引き締めへとつながる金利先高感を歓迎する為替市場はドル高の流れにもそれほどの勢いはなく、緩和好感、しかし景気回復も好感する米株式市場ではNYダウが3日連続で史上最高値更新。
しかし、もその勢いには明らかに翳りが見え始め、出口を見据えての米10年債金利上昇にも一服感。
5月以来、バーナンキFRB議長の発言にそれぞれの思惑を交えて一喜一憂して乱高下してきた各市場も少しづつ、落ち着き始めているようにも見えます。
市場を落ち着かせたいバーナンキFRB議長の思惑どおりに向かい始めているのかもしれません。
基本的には米経済の回復ありきで緩和規模を少しづつ縮小、回復が順調ならそのうち緩和策を停止、その後必要な時期がくれば金融引き締め・利上げフェーズへ。これをどういう言い回しで、それに対してどう解釈するか、で17日の議会証言にも注目は集まります。
多少の乱高下を経て、少しづつ落ち着いていく流れが継続中のようです。
週明けのNY市場、金相場は0.46%の反発で3週間ぶりの水準。しかしこの日も1,290ドル台まで上値を伸ばして押し戻される展開。1,300ドルの壁が厚い状態が続きます。短期的には上昇トレンドで1,310ドル台が当面の目標値。
プラチナは1.03%の反発。1,420ドル台は6月19日以来の水準。順調に上昇相場が続いており、上昇バイアスも高まる気配。そろそろ適度な調整も必要か。
ドル円は0.55%の反発で一時100円台半ばまで戻す場面もあり、堅調推移へ。先週末に2日連続安値98円台まで下押ししたことで短期的には反発の兆し。17日のバーナンキ議長の議会証言をきっかけに新たな流れの可能性も。当面の下値サポートは98円90銭、上方向には101円20銭。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/15終値とチャート
連休明けの国内、金価格は0.7%の反発。相変わらず昨年5月から8月までの上値抵抗線、4,300円の節目ラインが抵抗帯となっているのが気がかり。ここを突破できれば、上方向へのバイアスも高まりつつあり、目標値4,380円付近まではあっさり到達しそうな勢いも。サポートラインは4,200円付近と4,140円。
プラチナは6日続伸で第1目標4,700円を突破、昨年高値4,711円もすんなり上抜け。第2目標4,820円への可能性も高まってきたものの、やや一方的な流れに偏り過ぎ。4,700円程度までの調整もありか。その下のサポートラインは4,600円、4,510円。
※参考:金プラチナ国内価格7/16とチャート
2013年7月16日(火)時点の相場
国内金:4,292 円 7/16(火) ▲31(0.73%)
国内プラチナ:4,742 円 7/16(火) ▲57(1.22%)
NY金:1,283.5 ドル 7/15(月) ▲5.9(0.46%)
NYプラチナ:1,421.4 ドル 7/15(月) ▲14.5(1.03%)
ドル円:99.85 円 7/15(月) ▲0.54(0.55%)
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