更新日:2013年7月31日(水)
GDP規模では日本を抜き去り、世界第2位の経済規模を誇る中国の株式市場の低迷ぶりは、その苦悩ぶりを鮮明に表しているようです。
上海総合指数は2009年8月までの10ヶ月で2倍に上昇したのち、現在はそこから43%も下落しているのだそうです。時価総額73兆円分が吹き飛んだことに。米国株の好調さとは対照的です。
そんな中国で少し前に話題になった、世界一の超高層ビル「天空都市」の建設が中止になったようです。
現在世界一高いビルはUAEのドバイにあり、828メートル。これを上回る838メートルとなり、しかも先週着工して完成は来年4月という超短工期。住居やオフィス以外にも学校やスーパーなども入り、このビル内に一つの都市機能を創ることで周辺の渋滞が解消できる?という謳い文句を聞いた人のほとんどが、やめといたほうがいい、と思ったに違いない、いわくつきのビル。
折しもシャドーバンキング問題が拡大し、無駄なインフラ建設、不動産投資を抑えようとする李克強首相によるリコノミクスが注目され始めたこの時期。このビルの建設中止は、認可手続きの不備、と報道されていますが、リコノミクスの一環かもしれません。
少なくとも、大半の人が安心したことでしょう。
NY市場、金相場は0.33%反落。終値の1,320ドル台は4日連続となり、様子見地合いが一段と強まった様子。上値目標1,350ドル台に向かう途中の足踏み状態、サポートラインは1,300ドル、1,270ドル台。月末の今夜は米ADP雇用、米4-6月期GDP、そしてFOMC声明と重要イベントが続きます。雇用改善、GDP上振れ、量的緩和縮小観測なら金は売り材料、逆なら買い材料。
プラチナは0.36%の小反落。金に連動して様子見状態、上方向への勢いもやや弱まり、レンジ相場気味。上値目標1,470ドル、下限1,410ドル。指標発表後の動きは基本的に金に追随しやすいものの、GDP上振れなどの景気上向きはプラチナにとっても買い材料となる側面も。
ドル円もわずかに上昇もほとんど横這い推移の様子見状態。指標発表後は金との逆相関が顕著になりやすく、雇用改善、GDP上振れ、緩和縮小はドル買い円売り材料に。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/30終値とチャート
国内、金価格は0.5%反落。4,260円から4,480円の広めのレンジ内で上昇トレンドの調整局面が続く状態。週後半のイベント通過で大きく動き出す可能性も。
この7月は+361円(+9.07%)と4ヶ月ぶりの大幅反発。
プラチナは0.8%の反落。足元では21日移動平均線にサポートされ、上方向は90日移動平均線がレジスタンスに。短期トレンドは下向きに転換目前で、4,590円の下値ターゲットが意識される状況。
月間ベースでは+372円(+8.58%)で2ヶ月ぶりの上昇。
※参考:金プラチナ国内価格7/31とチャート
2013年7月31日(水)時点の相場
国内金:4,339 円 7/31(水) ▼21(0.48%)
国内プラチナ:4,706 円 7/31(水) ▼38(0.80%)
NY金:1,324.0 ドル 7/30(火) ▼4.4(0.33%)
NYプラチナ:1,437.5 ドル 7/30(火) ▼5.2(0.36%)
ドル円:98.03 円 7/30(火) ▲0.08(0.08%)
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