更新日:2013年8月20日(火)
今年上半期の英国の金輸出量が、昨年の年間輸出量92トンを大幅に上回る797トンにも増加したのだそうです。2012年末時点での英国中央銀行が保有する金は310トンほどしかなく、英国には大量の金を産出できるような鉱山もありません。
ロイターによれば、金ETFで保有されていた金のほとんどがロンドンの金庫にあり、上半期に大量に売却された為にスイスの精錬業者に送られたもの、とのこと。そこで鋳造し直されて中国・インドなどアジア圏での販売に回るようです。
先日の今年第2四半期の金需要レポートでは金ETFの減少分が402トン、地金やコインなどの投資需要が508トン、そのメインが中国とインド。これを裏付けるように、大量の金はロンドンからも、スイス経由で中国・インドへと流れているようです。
週明けのNY市場、金相場は4日ぶりに0.39%の反落。先週末の勢いで1,380ドル台まで上昇後はダラダラと売られる展開へ。NYダウが小幅に4日続落となり、ドルも小動きでわずかに売られる展開、特にきっかけとなるような材料もなく夏枯れ相場継続の様相。金相場は短期上昇トレンド中のわずかな押し目。上方向の目標は少し弱めながら1,400ドル台。当面のサポートラインは1,280ドル。前回目標水準の1,350ドル付近も目先のサポート水準に。
プラチナは続落で1.22%としっかりめの調整。金と同じような流れで前回目標1,505ドル付近で下げ止まり。当面の上値目標1,550ドル台を目指す展開も、上昇バイアスは低下傾向。下方向の節目は1,420ドル台。
ドル円は0.07%の小反落。一時98円10銭台まで上昇も目先のレンジ上限98円30銭付近は売られやすい水準。レンジ下限97円30銭台との間での値動きに終始。しばし我慢の展開の様相。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場8/19終値とチャート
国内、金価格は0.84%下落で9日ぶりの反落。7末からの下落の100%戻しによる一服感と90日移動平均線が上値抵抗となった形。このまま揉み合いへと移行し、短期上値目標4,620円へのシグナルがダマシに終わるようなら4月の流れ再現か、という懸念が杞憂に終われば良いですが。
プラチナも9日ぶりに1.14%の反落。こちらは6月の急落前の揉み合い下限の4,930円付近で下げ止まり。90日移動平均線をゴールデンクロスした9日移動平均線も4,890円辺りまで上昇してきており、サポートライン候補に。さらに21日移動平均線も90日移動平均線を上抜けて価格ラインから順に上から並ぶパーフェクトオーダーに。上値目標5,070円への到達確率は金よりもやや優勢か。
※参考:金プラチナ国内価格8/20とチャート
2013年8月20日(火)時点の相場
国内金:4,465 円 8/20(火) ▼38(0.84%)
国内プラチナ:4,933 円 8/20(火) ▼57(1.14%)
NY金:1,365.7 ドル 8/19(月) ▼5.3(0.39%)
NYプラチナ:1,509.0 ドル 8/19(月) ▼18.6(1.22%)
ドル円:97.56 円 8/19(月) ▼0.07(0.07%)
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