更新日:2013年10月10日(木)
1月:4回、2月:5回、3月:3回、4月:8回、5月:6回、6月:5回、7月:3回、8月:5回、9月:3回、10月:0回。
この数字は、ドル円相場終値の前日比騰落率が上下1%以上となった日の回数。上昇トレンドが強かった時期は当然回数が多く、レンジ相場傾向となった夏場はやや少なめとなっています。特に9月以降、ドル円相場の値動きが縮小していることを表します。9月18日のFOMCの日に1.20%下落し、翌19日に1.53%上昇して以降、現在まで1%未満の騰落率が続きます。
この影響で、相関性ランキングでは1位が日経平均とドルベース日経平均、2位にNYプラチナと国内プラチナ、3位がNY金と国内金、とベスト3をドル円との掛け算・割り算で算出される銘柄との組み合わせが独占しています。少し前までは、米英・米独の10年債金利やNY金と銀との組み合わせが上位を占めていましたが、これらの相関性がやや低下し、ドル円相場の変動率が小さくなっているということになります。
今年注目されるドル円と日経平均との相関性も、8月末時点では0.78台とかなり高かった数値も現在では0.66台へと低下しています。
次期FRB議長がイエレン氏で固まり、オバマ大統領の下院共和党議員との会談も予定され、少しづつ不透明感の払拭へと政治も進み始めた感もあります。これに伴い、予想で先行する市場も株高・ドル高傾向へと動き始めた兆しも見られます。
ドル円相場が1%以上変動した方向へ、新たにトレンドが発生する日も近いかもしれません。
NY市場、金相場は1.31%の続落。次期FRB議長にイエレン氏が指名されたことで不透明要因の一つが消滅。これを好感した市場は株高ドル高優勢の流れとなり、金は1週間ぶりの1,290ドル台まで下落。終値では下方向の節目となる1,300ドル台を維持したものの、1,317-1,328ドルに集中する9-21-90日移動平均線をまとめて下抜け、好転の兆しも見えていた流れは再び売り圧力が高まる傾向へ。1,380ドルの上値目標への可能性は一層低下、逆に1,300ドルライン下抜けなら1,200ドル台前半までの下値リスク浮上の可能性も。残る大きな不透明要因のリミットが近づくに連れて上下に振れやすい不安定な状態へ。
プラチナは1.47%下げて4日ぶりの反落。金に追随してしまったことで、せっかくの地合い改善のチャンスを棒に振ってサポートライン付近の1,370ドル台まで下落。長・中・短期移動平均線と価格が上から順に並ぶ、負のパーフェクトオーダーからの脱出も一瞬で終わり、サポートライン割れなら1,300ドル台前半への下落リスクと背中合わせ。逆に上方向へは1,400ドル台のレジスタンス超えで1,400ドル台半ばまでの反発チャンスも。
ドル円は0.48%続伸で3日ぶりに97円台へ。96円70銭が当面のサポートラインとなる可能性を秘める、しっかりとした上昇。96円80銭付近に位置する200日移動平均線の存在も大きく作用した可能性も。約50銭の上昇は9月26日以来2週間ぶり。上方向のレジスタンスは99円ちょうど。その手前、98円前後も抵抗線となり易い水準。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/9終値とチャート
国内、金価格は0.65%の反落。10月1日までのサポートラインからレジスタンスラインに切り替わった4,300円ラインとの1週間に渡る攻防に敗れて後退となってしまった格好。下値リスク4,150円が再びクローズアップされてくる可能性も。しかし良く言えば、底値圏からの反発途中の押し目、とも。
プラチナも0.73%反落。切り下がる9日移動平均線に跳ね返され、NY市場と同様、負のパーフェクトオーダー形成中、再びサポートラインの4,490円が意識される展開に。9日移動平均線の4,550円台を上抜けできれば大幅上昇の可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格10/10とチャート
2013年10月10日(木)時点の相場
国内金:4,267 円 10/10(木) ▼28(0.65%)
国内プラチナ:4,518 円 10/10(木) ▼33(0.73%)
NY金:1,307.2 ドル 10/9(水) ▼17.4(1.31%)
NYプラチナ:1,383.0 ドル 10/9(水) ▼20.7(1.47%)
ドル円:97.34 円 10/9(水) ▲0.47(0.48%)
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