更新日:2014年2月14日(金)
寒波に覆われた日本列島も各地で大雪のようですが、米国でも東部や南部に再び寒波襲来で数十万世帯が停電し、航空便の欠航も相次ぎ、死者まで出ている様子。大雪に見舞われたワシントン周辺の連邦政府機関もシャットダウン(閉鎖)。職員は自宅待機となっているようです。
1月にも記録的寒波と騒がれましたが、この冬は世界的にも寒波襲来の頻度が高まる異常気象が続きます。
やはり、そんな寒波の影響も受けた様子で新規失業保険申請件数は増加傾向となり、懸念される労働市場の改善はこのところ失速気味。今週の寒波で、3月に発表される2月分の雇用統計への影響も懸念されます。
1月分の小売売上高も予想外の前月比0.4%減と落ち込み、さらに12月分も0.2%増から0.1%減へと下方修正され、この冬場の消費の落ち込みが鮮明となっています。やはり寒波の影響は否定できないようで、自動車の落ち込みが大きいようです。
しかし、寒波の影響を受けなさそうな、むしろ逆に伸びてもおかしくないとも思える、オンラインストアの販売も伸び悩んでいるとか。
「寒波の影響」というフレーズが通用しなくなる可能性も出て来そうです・・・。
NY市場、金相場は0.39%上昇し、7日続伸。上値目標1,300ドル近辺ちょうどに到達。意外にも、7日続伸というのは2011年7月、NY金相場が史上最高値に向けて上昇し続けた時期の9日続伸以降の最長記録。3ヶ月ぶりの大台回復と米経済指標の低調ぶりで金市場には追い風ムードも漂うものの、通常なら目先は上昇一服となり易いところ。ただ、少し長めのレンジで見れば、米景気への不透明感と「寒波の影響」が続く限り、もう少し上値を切り上げる可能性も十分に考えられそうな状況に。
プラチナ相場も0.66%の上昇で5日続伸。1月後半からの急落のほぼ半値戻しとなり、方向感もほぼニュートラルに戻した状況。やはり通常なら戻りも一服となりやすいところ。しかし続落、続伸が多々発生するプラチナ相場の場合は、90日移動平均線も上抜けて上方視界が開けたことでさらに上値追いとなる可能性も。目安は61.8%戻しとなる1,430ドル手前辺り。
ドル円は0.35%の続落。冴えない米経済指標に上値も重く、2月4日安値の100円70銭台からの戻しも、戻り売り圧力に屈した可能性も。徐々に上値を切り下げる形で、上方向の節目は102円70銭に切り下げ、下方向100円90銭との間で揉み合い状態が継続。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/13終値とチャート
国内金価格は0.47%上昇し6日続伸、年初来高値更新は3日連続。着実に上値目標水準4,460円近辺を目指す展開。ただし、急反発からの急落への警戒感も徐々に高まるところ。
週間ベースでは+146円(+3.39%)の大幅上昇で2週続伸。
プラチナも0.4%の上昇。年末から1月にかけて11日続伸、1月末から2月初旬へ9日続落、そして現在続伸4日め。エレベータ相場が続く不安定な状況。9日続落分の38.2%戻し、4,823円辺りを目安に一度調整が入るほうが望ましいのだが。
週間では+135円(+2.89%)となり、3週間ぶりの反発。
※参考:金プラチナ国内価格2/14とチャート
2014年2月14日(金)時点の相場
国内金:4,447 円 2/14(金) ▲21(0.47%)
国内プラチナ:4,813 円 2/14(金) ▲19(0.40%)
NY金:1,300.1 ドル 2/13(木) ▲5.1(0.39%)
NYプラチナ:1,416.6 ドル 2/13(木) ▲9.3(0.66%)
ドル円:102.16 円 2/13(木) ▼0.36(0.35%)
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