更新日:2014年3月6日(木)
週末の米雇用統計を控え、市場の動きは縮小傾向に。ドル円にいたっては随分前から縮小中。
しかし、今回の雇用統計も相変わらずの結果となり、大きなきっかけとはなり得ない可能性が高そうです。昨日発表された2月のADP雇用者数も芳しくなく、1月分も12月分までもが雇用統計に合わせたかのように大幅下方修正。雇用統計の調査対象期間となる12日を含む週の新規失業保険申請件数もこのところ低調(それ以外の週も)な結果が続き、改善傾向にも減速感が漂います。
今朝のベージュブックでも、米国の大部分の地域を襲った寒波の影響で一部地区の経済成長が鈍化、もしくは縮小とされ、「天候」という言葉が119回も出てきたようです。もはや2月分の経済指標には多くを期待することはできそうにありません。3月初旬にも米東部の寒波で政府機関がまたまたシャットダウンしていたほどで、本格的な景気回復(しているのなら)を示すような数値が見られるのは早くて4月以降となりそうです。
欧米株に大きく遅れをとり、低迷する日経平均も今年8戦全敗中の木曜日の初勝利(となれば)が小さな話題となる程度。
そんな3月に市場が動くきっかけになり得そうなのは、11日の日銀金融政策決定会合、パラリンピック終了直後の満月の17日(以降のロシアの動向)、19日のFOMCあたりでしょうか。
「1月は行く。2月は逃げる。3月は去る。」と言われるほど、時が経つのが早く感じられるこの3ヶ月間。
結局、市場の流れに大きく変化が見られるのも4月以降となるのかもしれません。
NY市場、金相場は0.18%の小幅反発。ADP雇用統計やISM非製造業景況指数などが予想を下回ったことを受けて1,340ドル台へと上昇したのも一時的、今朝にかけてはやや下げる展開。米雇用統計とウクライナ情勢への警戒感からの様子見状態。下方向には1,320ドルが警戒ポイント。上方向には1,360ドル近辺の目標水準をもう一度トライできるかどうか。上抜けると、第2目標水準1,400ドル手前辺りが意識されることに。
プラチナ相場は0.85%の3日続伸。南アの鉱山スト長期化による供給懸念の高まりを背景に上昇圧力が増し、10月30日以来の水準を回復。高値では1,489ドルまで上昇し、1,470ドルをクリアし、第2目標1,490ドル程度に到達。前日の下ヒゲの長い足型が示唆したとおりの大幅上昇となったものの、今度は長めの上ヒゲを残したことと目標水準到達からの反落も警戒されるところ。下方向の節目は1,420ドル台。
ドル円は102円台前半での横ばい推移継続。上下の値幅40銭と動意なし。今朝10時には、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に対して国内債中心の運用を求めないという草案が出された、との報道で102円30銭台から60銭付近まで急騰。「GPIF」に反応した様子もレンジ上限の102円60銭近辺の抵抗感の強さが示された形。金曜日の雇用統計も好結果の可能性は低そうで、レンジブレイクのきっかけは日足一目均衡表の雲のねじれが発生する週明け11-12日頃?日銀金融政策決定会合で何かが起きる?
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/5終値とチャート
国内金価格は0.24%の小幅反発。4,620円近辺の上値目標トライへの足取りは軽くはないものの、過熱感低下できっかけ待ち。サポートラインは4,530円。
プラチナは続伸で1.47%の大幅上昇。上昇サインが点灯した2月24日から10日、ようやく5,000円の目標水準に到達。10日前には右肩下がりの状態だった21日移動平均線が上向いたことが目標到達要因。1月21日につけた今年高値5,079円が意識される。
※参考:金プラチナ国内価格3/6とチャート
2014年3月6日(木)時点の相場
国内金:4,582 円 3/6(木) ▲11(0.24%)
国内プラチナ:5,034 円 3/6(木) ▲73(1.47%)
NY金:1,340.3 ドル 3/5(水) ▲2.4(0.18%)
NYプラチナ:1,476.6 ドル 3/5(水) ▲12.5(0.85%)
ドル円:102.30 円 3/5(水) ▲0.09(0.09%)
Copyright(C) Let's GOLD