更新日:2014年5月12日(月)
このところ101円台後半から102円近辺での小動きが続くドル円相場は、月間値幅で見ても、その値動きが歴史的低水準となってきています。
先月4月の値幅は2.78円、今月ここまでは1.58円。これを3ヶ月平均と合わせてチャートで見ると、その状況がよくわかります。
月間値幅が単月で2円を下回るほどの小動きとなったケースは、2011-2012年にかけて何度か見られます。2007年まで遡ってもこの時期だけです。歴史的な円高水準となった時期でした。なお、今月はまだ月半ばであり、月末までに値幅が2円を超える可能性はまだ十分に残されます。
注目すべきは3ヶ月平均。
この数値が3円を切ることも珍しく、2円台前半まで縮小したことは2007年以降2011年まで1度もありませんでした。
2012年以降で何度か見られ、2円台前半へと低下した後には値幅が大きく拡大しています。
2012年1月の値幅は2.12円、3ヶ月平均は1.95円に低下。その翌月、2月の値幅は5.65円に拡大。
2012年8月の値幅は1.75円、3ヶ月平均は2.28円。9月の値幅が2.08円、3ヶ月平均で1.99円。10月の値幅は2.60円、3ヶ月平均は2.14円。
この時は2円台前半が3ヶ月間継続し、その後11月の値幅3.75円、12月の5.05円と拡大傾向が続きました。
昨年秋にも小動きとなり、10月には値幅2.43円まで縮小。しかしこの時期の3ヶ月平均は3円台。
2014年2月以降は月間値幅2円台が続き、4月時点で3ヶ月平均は2.47円。今月後半も小動きが続き、3ヶ月平均2円台前半が2ヶ月めとなる可能性も十分に考えられます。
しかし、ドル円の値幅は歴史的な低水準にあり、いつ大きく動き出してもおかしくない状態となっています。
国内金価格はわずかに2円下げて3営業日続落。4,440円近辺の下値目標方向へとゆっくりとした下落トレンドは継続。円高リスクが高まりつつあるドル円が底堅い動きとなっていることで値動きも限定的に。プーチン大統領も延期を要請していたウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州の住民投票は結局実施され、自治権拡大に80%超の賛成多数。しかし、これによって独立へと向かうのかロシア編入へと向かうのか、自治権強化による連邦制へと向かうのかは不透明。ウクライナ暫定政権も欧米も認めていないだけに今後の動向も気になるところ。ただ、市場への影響も限定的に。
プラチナも0.16%の小幅安で3日続落。4,990円のサポートラインぎりぎりでニュートラルな状態からわずかに下方ブレイク。下方向へと流れが傾く可能性が浮上、やはりドル円の動向に大きく左右される状況ながら、4,900円前後までの下値リスク。
※参考:金プラチナ国内価格5/12とチャート
2014年5月12日(月)時点の相場
国内金:4,504 円 5/12(月) ▼2(0.04%)
国内プラチナ:4,986 円 5/12(月) ▼8(0.16%)
NY金:1,287.6 ドル 5/9(金) ▼0.1(0.01%)
NYプラチナ:1,429.9 ドル 5/9(金) ▼8.2(0.57%)
ドル円:101.82 円 5/9(金) ▲0.16(0.16%)
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