更新日:2014年5月16日(金)
昨年来のドル高円安傾向の流れが失速し、米長期金利の低下などに下落(円高)圧力も強まるドル円相場の年間値幅は、2000年以降の平均で16円。
2006年:10.89円、2007年:16.92円、2008年:24.75円、2009年:16.64円、2010年:14.67円、2011年:9.92円、2012年10.76円、2013年:18.87円。
2006年以降の平均でも15.4円。
それが今年は現時点で4.69円。
最近、値動きがすっかり止まってしまったかのようにも見えるものの、年間の3分の1強を経過した時点で2006年以降の平均値幅の30%程度。
今年のドル円の値動きは、決して異常に小幅過ぎる訳でもなさそうです。
変動幅が大きかった年のあとにはやや小幅となる傾向もあり、2000年以降の最低水準となる10円程度の値幅にとどまったとしても何ら不思議はありません。
仮に今年の年間値幅が10円程度となると、今年安値100円75銭から上方向に加算すると、今年高値は110円75銭。
逆に、今年高値105円44銭から下方向に計算すると、今年安値は95円44銭。
上下双方向に2.5円ずつ値幅を広げると、今年高値は107円94銭、今年安値は98円25銭。
足元で高まりつつある円高リスクの進行に伴い、一時100円の大台割れとなり、その後、米国経済の好調さがより鮮明となり、秋頃の緩和縮小完了を前後して、近い将来の利上げ観測の高まりや長期金利の底入れ、持ち直しなどを背景にドル高円安方向へと切り返し、年後半には108円付近まで上昇。
といったシナリオも十分に考えられそうです。
NY市場、金相場は0.94%の大幅反落。新規失業保険申請件数が7年ぶりの低水準となり、消費者物価指数の堅調推移を確認すると1,300ドル台から1,290ドルまで急落。結局この2日間では1,300ドルを挟んでの往って来い。1,280ドルから1,310ドルのレンジ内推移が1ヶ月ほど継続し、足元では微妙にレンジを縮小しつつあり、上下どちらかへのブレイクへと準備中。
プラチナ相場は4日ぶりの反落となる1.06%の大幅安。それでも前日上昇分の半年戻しにとどまり、上方向へと動き始めた流れのなかでの押し目。今年高値を更新し、昨年9月上旬以来の高値水準となる1,530ドル近辺が当面の上値目標水準。サポートラインは1,420ドル台。
ドル円は0.31%の続落。新規失業保険申請件数の好結果などに急騰も102円00銭台までと上値も限定的、米10年債利回りの低下に連れて一時101円台前半までの円高水準へ。終値でも最近のサポートラインとなっていた101円60銭台を上回ることができず、円高方向へのリスクが拡大。目先は今年安値水準となる101円割れ、100円90銭近辺へと向かう可能性大。上方向には102円30銭台が当面の抵抗線に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/15終値とチャート
国内金価格は0.81%の大幅反落。ゆるやかな下落トレンドから抜け出した片足を引っ込めてしまったような状況に。4,580円台の抵抗線を超えられず、4,500円のサポートライン方向へ。方向感喪失気味でレンジ相場の様相に。
週間ベースでは+30円(+0.67%)となり、5週間ぶりの反発。
プラチナは4日ぶりに0.7%の反落。下値を切り上げる上昇トレンドを維持するなかでの一服。5,160円の上値目標水準寸前での減速も再トライの可能性は十分、さらなる上値追いの可能性も。
週間では+118円(+2.36%)となり、前週の横ばい推移を挟んで2週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格5/16とチャート
2014年5月16日(金)時点の相場
国内金:4,536 円 5/16(金) ▼37(0.81%)
国内プラチナ:5,112 円 5/16(金) ▼36(0.70%)
NY金:1,293.6 ドル 5/15(木) ▼12.3(0.94%)
NYプラチナ:1,469.9 ドル 5/15(木) ▼15.8(1.06%)
ドル円:101.58 円 5/15(木) ▼0.32(0.31%)
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