更新日:2014年11月11日(火)
米FRBが発表した10月の労働市場情勢指数(LMCI)は+4.0。労働市場の回復傾向を示す好結果となっています。
今回発表分では、過去数年分にわたって修正が加えられており、2013年以前は0.1ポイントの上方・下方修正がパラパラと見られ、2014年分については比較的大幅な上方修正となっています。
2014年の数値は以下のとおり。(括弧内は修正前)
1月:3(3)
2月:3(3)
3月:5(4.9)
4月:7.1(7.1)
5月:6.4(6.3)
6月:5.3(5.1)
7月:3.2(2.7)
8月:2.7(2.0)
9月:4.0(2.5)
10月:4.0
この結果、先月時点で懸念されていた今年後半の低調ぶりが改善。過去の水準から見て期待される好調時の数値、4以上が2カ月連続となり、6カ月移動平均も4以上を維持。
過去の好調時のピークには及びませんが、好不調の並が極めて小さく、好調と言える水準のなかでは低水準ながらも安定推移の状態が継続しています。
今回のLMCIの改善傾向によって、先月まで多々聞かれた、労働市場のたるみを懸念する発言も収束方向へと向かう可能性が高まります。
10日のNY金相場は0.85%の反落。先週末の大幅反発の流れは日本時間午前中の1,170ドル台後半まで。10月21日高値1,250ドル台から11月7日安値1,130ドルまでの急落に対する38.2%戻しライン1,178ドルが抵抗線となって減速すると徐々に軟調推移へ。夕方以降の欧州・NY時間にかけては金利上昇・ドル高の流れに呼応するように下落基調へ。LMCIの好結果もこの流れを後押し。短期的には1,180ドルが抵抗線となり、1,140ドルを下限とするレンジでの揉み合い形成。下限割れなら、さらに大きく水準を切り下げる可能性も。
プラチナ相場も0.49%の反落。反発を示唆する足型にも長続きせず。1,190ドル台から1,220ドルまでの小幅レンジを形成し、下限割れなら2番底崩れで1,100ドル台半ば辺りまで下落余地拡大の可能性。上抜けなら短期トレンド転換の可能性。
ドル円相場は0.22%の小幅反発。反落の流れで一時113円80銭まで下落して切り返し。114円割れでのドル買い円売り圧力の強さがうかがえる展開。今朝には再び115円トライの水準に。113円台半ばの強めのサポートラインに支えられ、120円方向へと上昇基調継続の可能性維持。115円台前半が抵抗線としての存在感を高め、徐々にレンジ形成の可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/10終値とチャート
11日の国内金価格は0.7%の反落。上下に大きく振られる展開の余波が継続、4,570円台のレンジ上限上抜け直後に再びレンジ上限まで下落。この近辺がサポートラインとなって上昇基調へ向かう流れ継続の可能性と、再び4,510-4,570円台のレンジ内に吸収される可能性も。現時点では4,670円台辺りの上値目標を目指す可能性がやや優勢。
プラチナ価格も0.55%の反落。ゆるやかな上昇トレンド継続も上値も重くなりつつある状態。このまま4,730円を下回ると4,660円台の重要なサポートライン付近までの下落も。ここも明確に下抜けるようなら、流れが変わり、あらためて大きく下値を切り下げるような流れとなる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格11/11とチャート
2014年11月11日(火)時点の相場
国内金:4,570 円 11/11(火) ▼32(0.70%)
国内プラチナ:4,733 円 11/11(火) ▼26(0.55%)
NY金:1,159.8 ドル 11/10(月) ▼10.0(0.85%)
NYプラチナ:1,206.9 ドル 11/10(月) ▼5.9(0.49%)
ドル円:114.86 円 11/10(月) ▲0.25(0.22%)
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