更新日:2015年1月22日(木)
年初から連日の200ドル超の値幅となっているNYダウ。変動率にして1%以上の乱高下の日々が続き、VIX指数も警戒感の目安となる20前後の推移が継続中。不透明感漂うなかで迎えるECB理事会の前日、ECBは国債を中心とする資産買い入れを月間500億ユーロのペースで1年以上継続?との報道を受けて市場は乱高下。
ユーロは対ドルで1.1560ドルまで急速に売り込まれた直後に1.1680ドル付近まで買い戻され、その後は再びジリジリと1.1560ドル台まで売られる展開に。
十分織り込み済とも思われる量的緩和決定見込みを好感する流れと規模への不満?内容に関する不透明感と不安?と事実で買い戻しの流れが交錯するような乱高下状態を経て、1.1600台近辺に収束する状況で本番へのスタンバイ。
NYダウは17,400ドル割れから17,600ドル近辺までの200ドルの上下動の結果、結果的には量的緩和を好感するように高値圏での推移となり3日続伸。
金相場は8月19日以来となる1,300ドルの大台を回復し、1,307ドルまで上値を伸ばしたところから1,280ドル台半ばまで急落。しかしその後は前日比ほぼ横ばい推移圏まで買い戻し。8営業日ぶりの反落はわずかに0.5ドル安、結果的には高値圏での推移が継続。
事前報道を受けて格好のシミュレーションとなった流れを見ると、よほど期待外れの結果とならない限り、株式市場にとっても金市場にとってもECBの量的緩和は概ね好感されることになりそうです。
ただし、発表内容とドラギECB総裁会見内容とで一時的な乱高下を挟む可能性も。
プラチナ相場は0.79%の反落。金に追随する流れで1,280ドル台での推移が継続、しかし1,270ドルまで下落した後の反発力は弱く、金に追随し切れず。結局、上値は1,290ドルを超えられず、短期目標1,280ドル台に到達したことによる一服感からの調整が優先された形。上昇トレンドが終わったわけではなく、レジスタンスラインとなりつつある1,290ドルの水準を上抜けると上値余地が拡大する可能性も。
ドル円は4日ぶりの反落で0.71%安。日銀金融政策決定会合での付利引き下げという根も葉もない噂があっさりと否定されたことで118円台前半から117円台半ばへと急落。2年で2%のインフレ目標達成も危ぶまれる状況となり、ドル高円安地合いの減速感も漂う状況。レンジ幅を116円から119円へと縮小し、三角保ち合い形成中。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/21終値とチャート
22日の国内金価格は0.51%の反落。NY金と円安の同時進行による大幅高の翌日は、反動によるNY金小幅安と円高の同時進行による調整。それでも昨年高値5,039円を大きく上回る高値圏を維持。買われ過ぎ圏からはもう少しの調整余地も見込まれるなか、流れとしては5,260円をレジスタンスラインとして高値圏での揉み合い形成も。ECBの量的緩和決定なら金もやや堅調推移気味、ユーロ売りドル買い優勢に伴う円安進行でレンジブレイクの可能性も。
プラチナも0.58%の反落。それでも堅調推移の範囲内、5,080円台をサポートラインに5,200円台の短期上値目標を目指す流れが継続。
※参考:金プラチナ国内価格1/22とチャート
2015年1月22日(木)時点の相場
国内金:5,232 円 1/22(木) ▼27(0.51%)
国内プラチナ:5,149 円 1/22(木) ▼30(0.58%)
NY金:1,293.7 ドル 1/21(水) ▼0.5(0.04%)
NYプラチナ:1,276.4 ドル 1/21(水) ▼10.2(0.79%)
ドル円:117.96 円 1/21(水) ▼0.84(0.71%)
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