更新日:2015年3月21日(土)
プラチナ相場は20日のNY市場終値で1,141.2ドル。前日からの大幅反発傾向が続いています。
この日の為替レート、南アランドは1ドル=12ランド。1週間前には12.479ランドまでドル高ランド安が進行し、少しランド高方向へと戻した状態。これに伴い、南アランド建てプラチナ相場(理論値)は現在、1トロイオンスあたり13,711ランドへと反発。
南アランド建てプラチナ相場のサポートラインは、過去2年間13000ランド前半を維持しています。
2013年4月23日には13,057ランド(この時の為替は1ドル=9.21ランド、NYプラチナ相場は1,417.8ドル)で反発しました。
2013年6月27日には13,172ランド(1ドル=9.94ランド、NYプラチナ1,325.2ドル)で反発。
2014年11月20日は、13,217ランド(1ドル=10.96ランド、NYプラチナ1,205.6ドル)で反発。
そして今年は、2015年2月24日に13,363ランド(1ドル=11.49ランド、NYプラチナ1,162.6ドル)で反発し、
今週、3月18日には13,178ランド(1ドル=12.06ランド、NYプラチナ1,092.6ドル)で反発しました。
南アフリカでの生産コストとも言われる13,175ランド。13000ランド前半の水準は、今のところ、プラチナ相場のサポートラインとして2年間、作用し続けています。
ただし、ドル高南アランド安傾向は続いており、ドル高の流れが加速する度に、新興国通貨安も加速し、南アランド安も加速します。
1ドル=13ランドを超えるのも時間の問題とも言えそうです。
もし仮に、1ドル=13.5ランドに達した時、NYプラチナ相場が1,200ドルまで反発していた場合、この時の南アランド建てプラチナ価格は16,200ランド。
過去2年間の南アランド建てプラチナ相場の最高値水準に達します・・・。
プラチナ相場は足元2日間合計で50ドル近い上昇幅となり、大きく水準を切り上げて10日ぶりの水準へと回復。前日高値でもあり、今年の高安23.6%戻しライン1,130ドル台前半の重要水準を上抜けたことにより、地合いは大きく改善。次の重要ポイントは38.2%戻しとなる1,164.5ドル。ますは2月安値水準でもある1,160ドルまで値を戻すことができるかどうか。
週間ベースでは+26ドル(+2.33%)で3週間ぶり反発。
NY金相場は1.33%の大幅上昇で3日続伸。今年半ばから後半の利上げを適切とするアトランタ連銀のロックハート総裁による「ドル高の輸出への影響を懸念」する発言などを背景に、これまでのドル全面高の巻き戻しの流れが加速。これに伴い、金も1,170ドルから1,187ドルまで急速に買われた。反発への第1関門、今年最高値から最安値までの23.6%ライン1,180.8ドルをしっかりと超えてきたことで、方向感も上向き傾向へと改善。次の上値目安(抵抗水準)は38.2%ラインの1,205.1ドル。この付近には1,209ドルの90日移動平均線もあり、中期トレンド好転への分岐点に。
週間ベースでは+32.2ドル(+2.79%)、3週間ぶりの反発。
ドル円は0.51%の反落で前日の反発上昇分を帳消し。FOMC後の利上げ先送り観測に伴う急落は過剰反応かと思われたのは昨日まで。欧州時間以降のドル全面安の流れで再び120円割れへ。引けにかけてなんとか120円台に戻した形で、流れはドル安円高方向。サポートラインの120円を割れると、さらに119円割れへと向かう可能性が高まり、年初から続いた上昇トレンドにも黄色信号。
週間ベースでは-1.28円(-1.05%)となり、5週間ぶりの反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/20終値とチャート
2015年3月21日(土)時点の相場
国内金:4,869 円 3/20(金) ▲17(0.35%)
国内プラチナ:4,675 円 3/20(金) +-0(0.00%)
NY金:1,184.6 ドル 3/20(金) ▲15.6(1.33%)
NYプラチナ:1,141.2 ドル 3/20(金) ▲21.6(1.93%)
ドル円:120.15 円 3/20(金) ▼0.62(0.51%)
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