更新日:2015年3月31日(火)
30日のNY市場、株高ドル高の流れを受けて金相場は1.25%の大幅安。3月17日に今年最安値をつけて反発に転じた流れは1200ドルの大台を回復したことでいったん区切りを付けた格好に。
1200ドル近辺の水準は、最近の金相場にとっては恰好の戻り売りポイントとなっている様子で、1200ドル付近まで上昇した後に大幅下落するケースは今回だけでなく、パターン化されつつある様子も。
昨年末、12月30日には1,180ドルから1,200.4ドルまで上昇し、翌31日には16.3ドル、1.36%の大幅下落。
その直前、12月26日にも1,170ドル台から一時1,199.1ドルまで上昇し、終値でも1,195.3ドルまで20ドル超、1.86%の大幅上昇となった翌営業日、12月29日には一時1,180ドル割れとなる1,178.6ドルまで下落、終値でも1,181.9ドルまで13.4ドル、1.12%の大幅下落。
さらにその1カ月前、2014年最安値水準からの反発基調が続き、ようやく1200ドルの大台を回復した後、この1200ドルが抵抗水準となって横ばい推移状態に。そして11月28日には一時1,163.8ドルまで急落、終値でも1,175.2ドルと前日比-21.4ドル、1.79%の大幅下落に。
しかし、その後の展開を見ると、いずれも急反発へと転じています。11月末の急落後には12月前半にかけて1,230ドル台まで上昇し、12月末の急落後には1月後半の1,300ドル台まで上昇トレンドが続きました。
5か月間で4度目の戻り売りパターンにはまったNY金相場。今後の展開も、急反発パターンで上昇トレンド継続へと向かうのかどうか?
現状では、1200ドル台の壁を突破できれば1,250ドル台辺りまで上値を伸ばす可能性も。
プラチナ相場も2.33%の大幅続落。金の2倍近い下落率で金との価格差は67.9ドルヘと拡大し、1月以降の価格逆転状態での値幅は最大に。短期上昇トレンド中の調整と見るには厳しい下落幅で再び下方リスクへの警戒感も。下値サポートラインとなる今年安値水準1,090ドルを下抜けるようなことがあれば、追撃売りの流れで下値ターゲットは1,050ドル台辺りへ。金相場が反発に転じた場合に追随するケースでは1,150ドル台が抵抗線。
ドル円は4日ぶりの反発で0.76%の大幅高。終値ベースでは10日ぶりの120円台に。中国人民銀行の追加緩和観測や米2月のコアPCE価格指数の上昇、中古住宅販売成約指数の上昇などがドル買い材料に。円高圧力は緩和方向もドル高が一方的に進むような地合いでもなく、119円10銭台のサポートラインから120円80銭台のレジスタンスラインまでの間で方向感を模索する展開に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/30終値とチャート
31日の国内金価格は0.18%の小幅安で続落。NY金のサポートと入れ替わりで円安サポートを受けて下値も限定的となる好循環で上昇トレンドを維持。4,950円台の上値目標を目指す流れも継続。やや下向きかけた21日移動平均線を下回るようなら減速感も高まることに。
月間ベースでは-72円(-1.45%)となり2カ月続落。
プラチナは0.62%の続落。円安サポートでは支えきれず、4,620円の下値メドに向かう流れが継続中。月間ベースでは-207円(-4.27%)の大幅安となり、3カ月続落。
※参考:金プラチナ国内価格3/31とチャート
2015年3月31日(火)時点の相場
国内金:4,904 円 3/31(火) ▼9(0.18%)
国内プラチナ:4,636 円 3/31(火) ▼29(0.62%)
NY金:1,184.8 ドル 3/30(月) ▼15.0(1.25%)
NYプラチナ:1,116.9 ドル 3/30(月) ▼26.7(2.33%)
ドル円:120.07 円 3/30(月) ▲0.90(0.76%)
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